説得2 ページ25
Aside
絵を描いてる時に初めて感じた莉乃ちゃんの熱量。
こんな事件ごときで無かった事にしちゃ勿体ない。
莉 「 出せたところで・・・
賞なんて夢のまた夢だよ・・・」
A 「 そこ、関係ある???」
莉 「 はっ???」
A 「 賞とかそんなとこにこだわってるの？」
莉 「 だって、コンクールだよ???」
A 「 コンクールだから、
あの絵を描いてたの？描こうと思ったの？」
莉 「 ・・・・・」
A 「 違うでしょ？」
私には、優子ちゃんを想って、
優子ちゃんの為に描いてる様にしか見えなかった。
A 「 動機より結果を大事に思ってたの？」
莉 「 ・・・・・・・・ちがう。」
A 「 そうでしょ？」
莉 「 ・・・わたし・・・
きっと、喜んで貰いたくて､､､力になりたくて､､､」
A 「 じゃあもう決まってるじゃん。」
莉 「 そうなのかな・・・」
A 「 響く人には響くよ。
莉乃ちゃんが届けたいって心から望めば。」
莉 「 どうかな・・・」
A 「 そうなのっ！
莉乃ちゃんの絵にはそんな力があるっ。」
あの時莉乃ちゃんの絵を見た、
私がこの目と感性を持って証明できる。
莉 「 でも・・・やっぱり・・・」
A 「 でも、でもやっぱり、でもない！
早く探さないとっ。見つからなくなっちゃうっ。」
莉 「 で、もっ､､､」
A 「 細かいことなんてどーでもいいっ！
あの絵がなきゃ話が始まんないよ！(汗)」
莉 「 わわっ､､､(汗)」
莉乃ちゃんの腕を掴んで教室を飛び出した。
早く探さないと夕方になっちゃう・・・
莉 「 ま、まって､､､！」
A 「 そんな時間ない！早く探すよ！」
莉 「 でも、2人じゃ・・・！」
A 「 大丈夫っ。里英ちゃんも由依ちゃんも、
美術部員だってみんな協力してくれるっ。」
みんな、仲間だから。
莉 「 けど､､､誰が奪ったかも分からないのに､､､」
A 「 校内のゴミ箱を全部漁ろうっ。
あとは外のごみ捨て場っ。そこが怪しいはずっ。」
莉 「 う、うんっ､､､(ｺｸﾝ)」
A 「 せっかく描いてたんだもん。
絶対に探し出さなきゃ。(汗)」
莉 「 ごめん､､､巻き添いにして､､､」
A 「 私が見つけたいだけだからっ。」
むしろ私の方が、
莉乃ちゃんを巻き込んじゃってるかもしれないな｡｡｡
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ルー - 青のSPもまってます汗汗 (2021年5月13日 1時) (
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作者名：優菜 | 作成日時：2021年4月9日 14時
