【SVT】愛し愛され【男主】

17+17=34 ページ17

「くぁ、ぅねむ……」


朝日で目が覚める。なんてロマンチックなことはなかった。ただいつもみたいに目が覚めて、ぼうっとしてるんだ。

ぐうぐう鳴るイビキに少し驚いてああ、そういえばこの人たちのところいたんだっけ。

置き手紙くらいした方がいいよな。


……よし。うん。

スマホを手にとって翻訳してみる。

こうするんだ、ふしぎ、なんかやりにくい。



【スングァンさん、ホシさん、
お邪魔しました。
また何かありましたら連絡ください！
　 A】


スマートフォンをポケットにつっこんで部屋をでる。まだ暗い外は人が少なくてどこか別世界みたいだなあ、なんて言ってみるんだ。

階段を一段ずつくだって、


ロビーについて。
　

家を目指して。


昨日は一日大変だったなあ。


死のうとしたらミンギュさんにであって。
コンビニでもミンギュさんにであって。

泊まるとこ探してたらその人の知り合い。だなんてふしぎ。

一種の運命ってやつじゃない？

まあ、おれはそんなん信じないけどさあ。
　

ぐだぐだしていたらいつの間にか家の前。


空っぽになってない家に帰るのはいつぶりだろう、なんて心のなかで呟いて鍵の空いたドアを押す。



「あ！Aちゃん、はやかったね」


「うん、じゃあ学校行くから」


「Aちゃん！」

「……なに」




「約束、覚えてるわよね？」
　


ずっと縛り付けられたままの『約束』。覚えてはいるよ。覚えては。



「うん、どうしたの？」



来年で高校生だってのに。クソ女との約束なんて守るわけないじゃん。


上野とやっと連絡とれる。
　
これで家に泊めてもらえる。




「そう、それならいいのよ。」




『Aちゃんはかっこいいからね』






___

順位が何か更新されたらしいですね。207とかされても微妙なんですがね、うれしいですけど。

今からやんでれやります。まって……まって…………

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