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二十三輪目の薔薇 ページ31

『瑠奈の部屋遊び行こ!』

ut「おん、ええよ」

鬱先生と瑠奈の部屋こと、空き部屋へ遊びに行く事にした。

gr「俺と付き合ってくれないか?」

『っ…?!』

ut「わぉ…グルちゃん…って…Aちゃん?!」

『っ…ぅ…え…?』

気付くと私は泣いていた。

『あ、れ?なんで…私泣いて…』

ru「ぁ、えと…」

立ち尽くしていた私の目の前がいきなり暗くなり、何か暖かいものに包まれていた。
その目を塞いでいるものが鬱先生の手で、暖かいものは鬱先生が抱き締めてくれているという事に気付くのに数秒かかった。

ut「…Aちゃん、もう…行こか。」

私は頷く事しか出来なかった。

私は泣きながら鬱先生と一緒に鬱先生の部屋まで戻って行った。

『ぅ…ふ、…ぅぁ…』

涙と嗚咽が止まらない。そんな私を、鬱先生は黙って抱きしめていてくれた。

ut「…。」

瑠奈がグルッペンからの告白を受けたかなんて分からない。
でも…グルッペンの目に、私は映っていない。
グルッペンは…瑠奈が好きなんだ。
それだけで嫉妬、独占欲…私の中の醜い感情が込み上げてくるのがわかった。
瑠奈がグルッペンと付き合っても今の私には素直に二人の事を祝う事なんて出来ない。
私は鬱先生の腕の中で泣き続けた。

ut「…Aちゃん。」

『ん…?』

思ったより掠れた声が出た。

ut「そんなに…グルッペンの事、好きなん…?」

『っ…う、ん』

ut「そっか…Aちゃん、グルッペンなんか辞めて、俺にせぇへん?」

『え…?』

ut「そりゃ、俺は女癖は悪いし、自分が助かるためなら仲間だって売る。でもな?」

鬱先生が真剣な目で私を見つめる。

ut「グルッペンみたいにAちゃんを悲しませたりせぇへん。」

『で…でも…』

私は本当にグルッペンが好きだったのだろうか?
ただ、推しとして…憧れとして、「好き」だったのではないのだろうか?
グルッペンに会う前に、私は鬱先生に心を奪われていたのかもしれない。
だって私…あの時、鬱先生にときめいていたじゃない。それが本当の「好き」なんだよ。
今の彼氏くんとは…別れないとだなぁ…

ut「…ごめん、変な事聞いたな…気にせんとって」

『私、鬱先生の事好き。』

ut「…ほんま?!」

『うん。でも、鬱先生と付き合う前に…』

私はスマホを取り出した。

『今の彼氏くんとケジメをつけないとね。』

ut「Aちゃん彼氏おったんか…」

『まぁ…ね』

私は彼に一言

A別れよっか。

と告げた。

ーーーーーーーーー
文字数ぅ…

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ミンチ - エミさん落ち (2018年9月30日 16時) (レス) id: f916c7825e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 矢車菊さん» 2度目のコメント、ありがとうございますぅぅぅぅ!鬱先生オチ1票入りまぁぁぁす( ̄^ ̄ゞ (2018年7月17日 1時) (レス) id: e569ef1315 (このIDを非表示/違反報告)
矢車菊(プロフ) - 二度目のコメントごめんなさい!個人的にはutオチがいいなあと思いました!何回読んでも面白い… 更新頑張ってください! (2018年7月17日 0時) (レス) id: 1e97af53ab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 本田大和さん» コメントありがとうございます!gr氏落ち1票確認!( ̄^ ̄ゞ (2018年7月16日 6時) (レス) id: e569ef1315 (このIDを非表示/違反報告)
本田大和(プロフ) - 暁様 すごく面白かったです^^彼女たちの行く末が楽しみです。そして個人的にはgr氏落ち希望です (2018年7月16日 5時) (レス) id: 03afbff045 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月25日 23時

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