【シュガーレス】Always look up【過去編】 (ページ10)

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医師からは、〝健康状態に影響はないだろうから、不安であればカラーコンタクトをする位で大丈夫〟と言われた。

･･･この目の病気らしきものが、Aとゆかりの間に溝を生む原因となってしまったのだ。

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そしてAは、色々考えていたのち、湯船に浸かるのをやめ風呂場を後にした。

A「はぁあ〜〜気持ちよか

ゆかり「 A 」

A「は、はいっ」

ゆかり「今日も私出かけるから。･･････弁当、作っておいてね」

A「わ、わかった･･････メニューは？何でもいいの？」

ゆかり「何でもいいわ、テキトーに作ってちょうだい」

A「･･･わかった ( 分かってる。不味かったら私に文句言い散らかすのら･･･ ) 」

Aに料理を任せる理由は、ゆかり曰く〝私が作ると不味くなるし、何より面倒臭いのよねぇ〟、らしい。

A「･･･ねえ、お母さん」

ゆかり「何かしら」

Aはゆかりを見据(す)え、意を決したような表情を浮かべる。

A「私の左目の事、今はどう思ってるの？」

ゆかり「･･･どうも思ってない訳ではないわ。この際だから言うけど、アナタの事は娘だと理解してるわ。･･･でも、その左目が気味悪く見えてしまって、アナタとは距離を縮められないの･･･」

A「･･････そうなんだ。初めて聞いたよ。ありがとう」

〝ありがとう〟が何を意味するかはのちの場面でも語られる事はなかったが、Aは何処か安心したような笑みを浮かべた。

ゆかり「･･････そうね。私も今色々と言えてスッキリしたわ」

A「ま、これで言って何か変わっても、問題ないんだけどね」

ゆかり「ふ、ふん。私は別に変わらないんだから。変わるなら勝手に変われば？」

A「ふふ(笑)これでお母さんと仲直りだねっ！」

ゆかり「してない！」

その後も仲直りしたしてないの言い争い(？)のようなものが行われたが、後日、結果的に仲直りし、溝も埋まったとか。