“消した”感情の行方 ページ46
陽斗「あれ…？また日記？あ、コレ。前に俺が見付けた奴だ。…？此処、前には無かった筈なのに…」
『ずっと知らない振りをした。知りたく無かった。憎悪も憎いなんて言葉も。そうした方が良かったと思った過去の私は【その感情を消した】。その方がずっと良い…筈だったのに。それは無理だった。榧がそうしてはくれないから。陽斗は私の心の声が聞こえてしまうから。この前、陽斗がそんな事を言った時は驚いた。もう、諦めるしか無かったのかな。記憶だって、ずっと縛り続ける事も不可能だったし。』
『【結局、私も陽斗や快と同じ様に
化け物に過ぎなかった】』
陽斗「え…？何で…」
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『化け物！』
『何で？お前は人間の形をした化け物だろ？』
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陽斗「人間の形をした化け物…。影景…。まさか…！！」
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影景「私、死ねないのかな…。あの時の記憶も思い出したのに…。でも、やってみる価値はあるよね…。御免ね。陽斗…。こんな頼りない姉で」
『もしも生まれ変われるならば
その時は…また姉弟が良いね』
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榧「は…？何、で…！誰も予期してない！」
架哉斗「なぁ、答えろよ。影景の答えを！何で！これは、台本(シナリオ)の冒涜だ！！有り得ない！」
『なぁ、影景“姉さん”。俺だってお前の10つ子で弟何だぞ？』
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誰も予期しない台本(シナリオ)
架哉斗「消えた“影景姉さん”の行方」→←歪んだ思いは何処へ行く？
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作者名：AK | 作成日時：2018年1月1日 5時
