バレンタインの前日 ページ10
ーともや目線ー
明日はバレンタイン。だからまなととチョコを作ることになったのだが、全然上手くいかない。作り直すのは、これで何回目だろうか。
ともや「まなとー。これ分けて入れなきゃいけないんじゃないの？」
まなと「別にいいだろ。それくらいどうでも。ともやかってさっき間違えてたじゃんか。」
ともや「そうだけど…。」
自分で言うのも違うけど、繊細な俺と大雑把なまなとだから全然意見が合わない。
そういえば、はるたは料理が得意なんだっけ。
バンッ(破裂音)
まなと「うわっ！なんか爆発した！！」
ともや「それラップしたままオーブン入れちゃダメって書いてあったじゃん！」
まなと「それくらい大丈夫かなーって思ったんだよ！」
ともや「ねぇ、これじゃいつまで経っても進まないよ。はるた、料理得意って言ってたし手伝ってもらおう！」
まなと「そうだね。」
ーはるた目線ー
はるた「…それで、俺が連れてこられたってことね。」
ともや「そういうこと！…あれ、おかしいな。なんかしぼんでる…？」
まなと「ともや、ちゃんと混ぜ切ってなかったじゃん。」
ともや「えぇ〜…早く言ってよぉ〜…。ねぇはるた、どうすればいい？」
…分からない。そう答えたいのをグッとこらえた。確かに俺、料理得意とは言ったけどお菓子作りなんてしたことがない。あと、もうそれは手遅れでは…？
一見似ているように見えるけれど、繊細と大雑把なんて真逆のタイプの二人の意見がかみ合うんてあり得ないし、それに二人とも不器用。上手くいくはずがない。しかもマカロンなんて難しそうな物を…。
誰か、助けて…。
ーなつめ目線ー
2月14日。そう、バレンタイン。俺はこの日のためにめちゃくちゃ準備してきた。みんなにチョコの作り方を教えられるように、夜中にこっそり練習してた。でも、俺は一番重要なことを調べ忘れていた。みんなが、いつチョコを作るのか。そして今日は2月13日。終わった…。もう作っている可能性だって十分にある。どうしよう。
とりあえず、キッチン行こ。今日はしょうとゆうときらとたいきといおりが出かけてるというめっちゃ好都合な日だからワンチャン今日かもしれないという微かな期待を抱いて。
え、何してんの…？
いや、この状況でしていることなんて一つしかありえないんだけど。俺はその状況を理解できなかった。
喧嘩しているともやとまなと。ともやの持っているボウルの中にはどす黒い固まった何かが入っている。そしてその近くでオロオロしてるはるた。
なつめ「何してんの…？」
思わず俺はそう聞いてしまった。
するとはるたが口を開いた。
はるた「実は…、」
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🪿 - 読み返してみたら尊さがえぐ過ぎました、、、 (5月2日 17時) (
レス) @page5 id: 658bacf4e6 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - 🪁さん» ありがとうございます！次回も頑張りますね！ (2月3日 15時) (レス) id: 29370e54ea (このIDを非表示/違反報告)
🪁 - 続き楽しみにしてますね‼︎ (2月2日 19時) (レス) @page5 id: dd9e1cfbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃色さん | 作成日時：2024年2月1日 16時
