悲劇 ページ3
それ以来、彼女はしばしばタマミツネに会うようになった
時に彼女が魚を渡し、時にタマミツネがモンスターを渡す
タマミツネはゴミともなるものを渡すだけで
彼女から魚を貰える
・・・そして彼女が笑う
それだけタマミツネは良かった、よって彼は何をするでもなく、渓流に居座り続けた
彼はいつの間にか彼女に、心を許していた
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雨が降り始めた
何時もなら彼女が来るはずだが、来なかった
・・・仕方ないか
タマミツネは諦めて眠りにつこうとした、その時だった
・・・!!
空高く、雲の上に生き物とは思えないプレッシャーを感じたそれだけではない
モンスター達が逃げて行く
生息地のズレで争わなかったナルガクルガが
同族のタマミツネがおこぼれを狙うジャギィ達が、
手を出すまいと決めていた銀のリオレウスが
皆が一目散に逃げている
タマミツネは"それ"を睨むと
自らの身の丈よりも大きく空を飛ぶ伝説と謳われる生き物、古龍の一つ
アマツマガツチがいた
タマミツネは逃げなかった、彼女が来ることを理解していたからだから逃げも、襲いもしなかった
ただただ
睨み続けた
雨が降り続いていた
・・・アイツは大丈夫だろうか?
タマミツネは彼女を気にかかった、そして気ずいてわならないことに気がついた
それは・・・
彼女の家がアマツマガツチの進行方向にあったことだ
・・・しまった!!!
彼わ走ったいつしか彼女の笑顔を楽しみにしていたあのハンター、彼女に会うために
走った、泳いだ、走り続けた
そうして彼女がいるはずの村が、家が
そして
何も、無かった、そして彼は・・・
彼女が背負っていた武器を、見つけてしまった
「ガアアアアアア!!!!!!」
タマミツネは言葉にならない声で叫び続けた
目から涙を流し続けた
・・・シテヤル
そして彼自身の恨みで、怨念で
・・・ロシテヤル
アマツマガツチに対する復讐の炎が
・・・コロシテヤル!!!
復讐の炎が燃え上がった
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作者名:荒木龍星 | 作成日時:2017年11月7日 20時