オクタヴィネルの1年は苦労人【ツイステ】

3-4 約款プレス！ ページ10

Aside




モストロ・ラウンジ＿＿＿＿









『ただいまー』


「お帰りなさい」


「おかえりA〜」




モストロ・ラウンジに入ると、ジェイド兄とフロイド兄が開店の準備をしていた。


カウンターに行き、せっせと支度をする二人の前に座る。




『聞いてよジェイド兄、フロイド兄。俺テストの順位47位だったー！』




見る限りアズール兄はいなさそうなので、二人に聞いてもらう。




「えぇー！Aスッゲェ賢いじゃん！」


「僕もビックリです。勉強したんですね」


『いい順位取ったから、アズール兄にご褒美貰おうと思って。何にしよう』




そう言うと、くれる前提なんですね、とジェイド兄に言われる。


なんだかんだ言っていつもくれるし。


と言うと、そうですねと返された。




「あ、テストって言えばぁ、もうそろそろ雑魚たちが来るけど……Aはここにいんの？」




思い出した、とでも言うようにフロイド兄が俺に訊ねる。




『おう。三人のショーは面白いし、なんたって今回は人数が桁違いだからな！』


「アズールが上手く契約を結びましたからね」


「多すぎんのも疲れるからいやぁ〜」




ま、絞めれんならいぃけど、とニタァと笑うフロイド兄。


すると、カランカランと音がしてアズール兄が来た。




『あ、アズール兄おかえり〜』


「Aではないですか。何故ここに？」


『報酬もらいに来ました』




それならつい先日渡しましたよ、と言うアズール兄。


………冗談のつもりで言ったんだけど。


ちゃんと訂正をして報告すると、褒めてくれた。


何もらうかはまだ決めてないから保留って事になった。




「では、僕は着替えて来ますので。もしお客様が来たら適当に相手をしていてください」




そう言ってアズール兄は着替えに行った。


そして、それと同時にドアの開く音がした。

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