オクタヴィネルの1年は苦労人【ツイステ】

3-8.5 相談リライ！ ページ29

Aside




俺がきっかけを与えると、ようやくユウは話し始めた。




「……Aは、今日の様子を見る限りアズール先輩たちがどんな事をしてるのか知ってるんだよな？」


『……知ってる。って言ったら？』




そう言うと、今度はジャックが口を開いた。




「知ってるなら、それを俺たちに教えてほしい」


「どうしても何されるのか不安で……」




そう言うユウは、どう考えても不安というよりかは怯えてるようにしか見えないけど。




『なんで不安なんだよ。アズール兄に話しに行くだけだろ？』


「それは……そうだけど……」




んー、話がガバガバすぎる。


もう少し面白い奴だと思ってたんだけどなー……ちょっとガッカリ。




『話しに行くだけなら大丈夫だよ。
　アズール兄もそんな悪魔みたいに最低な奴じゃないし、むしろ慈悲深いからな』


「……そうなんだ」


『ま、もちろん契約となると話は別だけど』




そう言うと、5人とも目を見開いた。


その様子を見て、俺は少し戯けながら話す。




『アズール兄は何かと契約したがるからなぁ……契約の話になると急に目がギラギラするし。
　……まあ、普通に話しに行くだけだったら大丈夫だ。ジェイド兄とフロイド兄の圧は凄いけどな』




あくまでも話をしに行くというていで話を進める。


……ま、アズール兄に話を持ちかけた時点でもう結末は決まってるようなもんだが。


もうそろそろ話を変えないとマズイかと思い、エースたちに話を振る。




『そういえば……エースたちも今日モストロ・ラウンジのシフト入ってなかったか？』


「あ、ああ……入ってるな」


「またこき使われるんだゾ〜……」


『俺も今日シフトなんだ。ユウとジャックも来てくれたら接待するよ』




自然に話を終わらせるように持っていく。




『じゃあ、待ってるね』




そして俺は、そう言って子犬と共に中庭を後にした。

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