3-6 学園ビジネス! ページ19
監督生side
すると、さっきまで泣いていたのが嘘のようにハッキリと学園長は言ってきた。
いや嘘なんだけどね。
「と、いうわけで、ユウくん。
こんなことはやめるようアーシェングロットくんを説得してくれませんか?」
やっぱり、この流れか……
流石にこれは無茶すぎる。
「無茶振りやめてください。
アズール先輩は、絶対に説得を聞くようなタイプじゃないです!」
「はぁ……最近オンボロ寮の食費が非常にかさんでいるんですよねぇ……懐が寒いなあ……
誰かさんを元の世界に戻すためのリサーチをしているせいで、問題解決に割く時間もなかなか取れないし……あ、いえ気にしなくてもいいんですよ。私、優しいので」
抗議すると、学園長が言ってきた。
こんな時ほど饒舌になる学園長も学園長だと思う。最近。
「この教師にして、あの生徒ありって感じだな……」
またまたジャックが言ってくれた。
呆れっぷりもいいね、最高。
……まあ、断る選択肢は無いみたいだし……
「……やれるだけ、やってみます」
と言うと、一気に笑顔になり褒められる。
「そうですか!引き受けてくれますか!
さすがユウくん、私が見込んだ監督生です!」
もう俺たちはツっこむ気力も無くなった。
「じゃ、私忙しいのでこれで失礼。くれぐれも頼みましたよ!」
そう言うと、あっという間に談話室からいなくなってしまった。
「学園長、本当に神出鬼没だな。
……で、具体的にどうするつもりなんだ?」
学園長がいた場所を見ながらジャックに聞かれる。
「お前の言う通り、やめろと説得したところで素直にやめるとは思えねぇが」
「んー……そうだな、じゃあまずは情報を集めよう。調査の基本はターゲットの観察からだ」
すると、ジャックはニヤリと笑って言う。
「ああ。狩りの基本は相手をよく知ることから、だ。お前、わかってんじゃねーか。
それに、エースたちも少しくらい痛い目見て反省そたほうがいいしな」
「それは同感だ」
そう話して、明日から結構だと決めたあとジャックは帰って行った。
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雪だるま(プロフ) - 初コメ失礼します!オクタヴィネル側に行って欲しいです! (2021年9月26日 16時) (レス) @page32 id: c71206cb36 (このIDを非表示/違反報告)
キムチ御前 - 初コメ失礼します!私としては、夢主くんはオクタヴィネル側にガッツリいってほしいです!更新楽しみにしてます!頑張ってください。 (2021年9月19日 8時) (レス) id: eb7e66b3cf (このIDを非表示/違反報告)
J&F - ストーリーとちゃんと繋がってるのに違和感が無いので凄く読みやすいです!更新頑張ってください!! (2021年9月13日 19時) (レス) id: f7aefb59eb (このIDを非表示/違反報告)
A.M.(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください。 (2021年9月9日 22時) (レス) id: 4bb7acd49d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやあや | 作成日時:2021年9月9日 19時