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3-4 約款プレス! ページ12

Aside




スポットライトが光ると同時に、アズール兄が出てきた。




「これはこれは。成績優秀者上位50名からあぶれたみ哀れなみなさん。ようこそ、“モストロ・ラウンジ”へ。
 みなさん僕のことはよ〜くご存じでしょうが、改めて自己紹介を。
 僕は、アズール・アーシェングロット。オクタヴィネル寮の寮長であり、カフェ“モストロ・ラウンジ”の支配人であり、そして____今日から君たちの主人(あるじ)になる男です」




アズール兄の言葉に、ハウルが反応した。




「……なんだって?」




その声はアズール兄には届かずに、また話し始める。




「君たちは僕と勝負をして、負けた。
 契約に基づき、これから卒業までの間、僕の下僕(しもべ)として身を粉にして働いてもらいます」


「ちょっと待った。こんなん詐欺だろ!」




すると、その言葉に不満を持ったのかトラッポラが反抗した。


………無駄だってのに。




「たしか君は、1年生のエース・トラッポラさんでしたね。
 詐欺だなんて人聞きが悪い。僕は契約通り君に完璧なテスト対策ノートを渡したはずですよ。
 しっかりこなせば、90点以上は取れたはずだ」


「ああ。確かに取れたぜ92点」


「それは良かった!お役に立てたようでなによりです」


「でも、対策ノートを渡した相手がこんなに居るなんて話は聞いてねーよ!」




このトラッポラの言葉に感化されたのか、スペードとグリムも言い合いに加わった。




「エースの言う通りだ。
 これじゃいくら対策ノートをもらったって上位50位に入れるわけないじゃないか!」


「みんなが90点以上じゃ、85点取っても赤点の時と順位がかわらねぇんだゾ!」




これを聞いたアズール兄は、小さくため息をついた後に言葉を綴った。




「あなたたち、守秘義務、という言葉をご存じですか?
 楽をして良い点を取りたい、落ちこぼれになりたくない、テスト前日まで遊び呆けていたい__。
 今回、期末テストで僕を頼ったバカ……いえ、みなさんの事情はさまざまでしたが……“誰が”、“どんな事情で”、“どんな契約をしたか”……などというプライバシーに深く関わることを、僕がペラペラと他人に喋ったりするわけがないじゃないですか」




ここまで言うとアズール兄はより一層笑顔になって、続けた。

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雪だるま(プロフ) - 初コメ失礼します!オクタヴィネル側に行って欲しいです! (2021年9月26日 16時) (レス) @page32 id: c71206cb36 (このIDを非表示/違反報告)
キムチ御前 - 初コメ失礼します!私としては、夢主くんはオクタヴィネル側にガッツリいってほしいです!更新楽しみにしてます!頑張ってください。 (2021年9月19日 8時) (レス) id: eb7e66b3cf (このIDを非表示/違反報告)
J&F - ストーリーとちゃんと繋がってるのに違和感が無いので凄く読みやすいです!更新頑張ってください!! (2021年9月13日 19時) (レス) id: f7aefb59eb (このIDを非表示/違反報告)
A.M.(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください。 (2021年9月9日 22時) (レス) id: 4bb7acd49d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやあや | 作成日時:2021年9月9日 19時

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