幼馴染みに彼女が出来たらしい【さとみ】

宣言されてから5分目 ページ5

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「今日は休む？」



『そうする』



保健室に直行する



『失礼します。なーくん先生、良い？』



眼鏡を外しながら此方を見る先生は色っぽい



「いやそれ聞いてねえ」



『あ』



「ふっ…w」



よし、ちゃんと自己紹介しよう



保険の七森先生。通称なー君先生



「また泣いたのお？w良いけどさぁ…で、ころちゃんは」



「サボりっす…」



ところちゃんが怒られてる間にカーテンを閉めベットに潜り混んだ



『はぁ…』



頭の中がぐるぐるする



でもそこで考えてるのはさとみだけ



私は彼がいないと駄目な弱虫



悪役みたいに強くない



『いっそのこと消えてしまいたい』



そう言ってから自然と瞼が墜ちた









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「A〜A〜！」



『んぅ…？』



目を開けるとさとみが居た



何か安心した



「え、泣かないで〜！ほら、ぎゅー」



『さとみっ…』



「どうした？」



『すっ…やっぱ何も無い』



今、すきなんて言ったら私達の関係は崩れる



友達で良いから拒絶何てされたら私は終わる









『よし、帰ろっか』



「うん」



さりげなく手を握られる



これも温もり



『そう言えば桜子ちゃんは？』



「あー、一緒に帰ろって誘われたけどAが心配だったから」



『そう…』



少しでも私を優先してくれたと思えば自然と口角が上がる



『さと、今度二人で海見に行かない？』



「急に？良いけど。けどまだ春だよ？」



『見に行くだけだから夏は暑いから今ぐらいが良いんだ』



「何か恋人みたいだねw」



それはどう言うつもりでいってるんでしょう？と問い掛けたい



けどきっと君は何も考えてない



『友達以上恋人未満』









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『ただいま』



「おかえり！ごめん、仕事入っちゃって…夜中に帰ってくるから寝ててね！じゃ！」



『ぁ…行ってらっしゃい！気を付けてね！』



ﾊﾞﾀﾝｯ



お母さんはお人好し



頼まれたら断れないから体をすぐ壊しちゃう



無理しないでほしいのに



『勉強しよ』



私の取り柄は頭が少し良い所だけ



自分で言うのも何だけど理解力がある



けどそれ以外良い所が無い



顔は普通でスタイルも普通



性格は良くないし



モテないし



『やだなぁ』



紙をぐしゃぐしゃに握り潰す



『何か飲もうかな』



やっとコーヒーを飲めるようになったけれど



何時もより苦い



けど何時もの現実の苦さよりは良い方かな



砂糖入れてみても苦いまんまのコーヒー









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