今日も今日とて道枝先生が尊すぎる (ページ9)

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私「話しても、きっと、つまんないですよ？」

道枝先生「ん。ええよ。」

私「でも、」

道枝先生「ええって。すっごく話したくないならええけど。でも、服部が今辛いんだったら全部俺が聞くから。俺しかおらんから、な？」

今私が全部吐き出しても先生は受け止めてくれる。

私「…失恋、しちゃって。」

私「最初からわかってたことなんです。叶わないって。」

道枝先生「うん。」

私「その人はアイドルなんです。彼にとって私は大勢いるファンの1人で、認知どころか私の存在も知らないそんな片思い。それでも、私は彼が好きで、大好きで、毎日彼のことを考えるだけで幸せでした。」

先生は何も言わずずっと聞いてくれてる。

私「そんな大好きな彼が熱愛、撮られちゃって。私頭真っ白になっちゃって…

彼女いたことはとても悲しかった…でも、1番嫌だったのは写真を撮られたこと。

彼にとってアイドルってその程度だったのかなーって。もう少し意識して欲しかったって。
そう思ったら今までの自分が惨めになってきて。

私、彼のことは一生好きなんだろうって思ってました。でも、結局無理ですよね一生とか。
そんな自分も嫌になってきちゃって、もう全部嫌になっちゃいました…

すみません、つまんない話を長々と。」

きっと先生つまんなかっただろうなー。きもヲタって思ってるだろうし…

私「帰り…」

ポンっ

私「えっ？」

どういう状況？

道枝先生が私の頭撫でてる…なんで？

道枝先生「ごめん、俺こういう時ええこと言えんし逆に傷つけちゃうかもやし…」

先生の手あったかい。

道枝先生「辛かったな。」

先生のこの言葉で涙が一気に出てきた。
恥ずかしい…

私「ずっと、我慢しとったのに〜。」
私は小さい子のようにいっぱい泣いた。
この涙は今までのとは少し違う。
悲しいけど、どこかにほっとしたような気がした。

道枝先生「いっぱい泣き？誰も見とらんから。俺も。」

道枝先生のくせにカッコつけんな…

数分後

道枝先生「泣き止んだ？」

私「泣いてない…目にゴミが、」

恥ずかしくて精一杯言い訳する。

道枝先生「笑めっちゃないとったんはどこのどいつや。」

やっぱきら…

道枝先生「このことは2人だけの秘密。な？」

またニコッと笑った。幼い少年のように顔クシャってして。

ドキッ。

なんで？

心臓がバクバクしてる…
頭がおかしくなっちゃってる？
どうかしてるよ…

道枝先生がカッコよく見えちゃったなんて。