7 ページ8
あれから時はすぐに去り冬休みを迎えた
他のみんなは楽しい楽しい冬休みだって言うのに私と言えば…
道枝先生「んじゃあこれ、解いといて。」
補習に来ていた。
仮病を使おうと思ったが留年する可能性しかないので仕方なく。
いつもは狭い教室も先生と2人だととても広く思えた。
しかも１つの机に向かい合わせになっている。
とは言っても私はまだショックが抜けておらず放心状態だ。
私(やば、何も分からん。頭に入ってこん。)
問題を読んでも理解できない。
その状態が5分続き流石に先生も不思議と思ったのか
道枝先生「分かる？」
私「…」
答えれない…なんか話さなきゃなのに声が…
なんて言えば…
ガタッ
先生は急にどっか行ってしまった
私「呆れちゃったのかな…」
流石に立ち直らなきゃとは自分でもわかってる。
いつまでもウジウジして周りに迷惑かけてることだって。
でも考えれば考えるほど頭は真っ白になって涙が出てくる。
今だって必死に堪えてる。
こんな時寄り添ってくれたのはいつだって謙杜くんだった。
謙杜くんしかいなかったのに…
道枝先生「ほい。大丈夫？」
なんで先生が…？
先生は屈んで私の目線に合わせてくれてる。
私「？」
道枝先生「ほら、ミルクティー。あったかいで。飲みな？落ち着くから。」
そういってミルクティーのキャップを開け、わたしの手にミルクティーを握らせた。
あったかい…
私「ありがとうございます…」
ゴクッ
私「甘い…」
道枝先生「やろ？俺のお気に入り。」
そう言って先生はニコッと笑った。
先生の笑った顔何気に初…
いつもならきもいって思うのに今はなんでちょっとドキドキしてんの私
私「でも、なんで？」
道枝先生「なんか最近元気ないから。」
私「え？」
道枝先生「まあ1日くらい休んだって大丈夫やろ。」
道枝先生は優しい目で私を見つめる
「何かあった？」
その言葉で私の何かが溢れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まつやま | 作成日時：2023年8月15日 18時
