我が家のお兄ちゃん。［∞］ (ページ5)

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…

『私…寝てたの…？』

時計を見ると、7時を過ぎていた。

ふと、お父さんのことを考える。

…今頃お父さん、家に帰ってるよね…

『あの…私、帰ります…っ』

裕「Aちゃん、一緒にご飯食べへん？」

テーブルを見ると料理がずらりと並んでいた。

ありがたいけど、今はそんなことしている暇はない。

『…ありがとうございます…っ、でもお父さんが待ってるので…』

裕「…そっか。じゃあ帰ったほうがええな。

亮。章大。Aちゃん送ってあげて。」

『あの、一人で大丈夫です…っ』

章「あかんって！もう外も暗くなってるし。」

『…じゃあ、お言葉に甘えて…』

私はみなさんに挨拶をして急ぎ足で家に向かった。

·

·

『…章大くん、亮くん。ありがとう…』

亮「おん。また遊びに来てええからな。」

章「また明日！学校でな！」

2人と別れて家に入る。

もちろん、家に入ってすぐにお父さんに殴られた。

父「A！！俺の飯も作らずに何してたんだ！！」

ﾊﾞｼｯ

ﾎﾞｺｯ

いつもより殴る回数も力の強さも全然違った。

いつの間にか私は家を出て、別れたばかりの2人を追いかけてた。

章「え！？Aちゃん！？」

亮「その傷、どうしたん！？」

『…2人共…助けて…っ』

気がつくと私は意識を手放していた。