我が家のお兄ちゃん。［∞］ (ページ2)

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…

昼休み。

知り合いも友だちもいない私はお昼は大抵屋上で食べる。

『…いただきます。』

·

「な！ほんま、おかしいやろ！笑」

「ふはっ！意味わからんわ！……あ。」

たまたま屋上に入ってきた男子2人と目が合ってしまった。

『……』ﾍﾟｺｯ

章「…あれ？中野Aさんやない？」

亮「あ、ほんまや。」

屋上に来た男子2人は、

『…章大くん…亮くん…』

同じクラスの章大くんと亮くんやった。

章「中野さん、友だちと一緒に食べへんの？」

『…私…友だちなんておらへんし…』

亮「あれっ？中野さん、関西弁やん。」

『あっ…』

すっかり忘れてた。

ほんまは私は関西出身やけど、

お父さんに「関西弁は喋るな」って言われてるから普段は標準語で話すようにしてる。

章「中野さん、関西出身？？」

『あ…まぁ…

…あと、私のこと中野さんじゃなくていいから。』

亮「…じゃあAちゃん。」

章「Aちゃん、今日家に来ない？」

急なお誘い。

今まで家に誘われたことなんてなかったから、正直めっちゃ嬉しかった。

『…え！…いいの？』

亮「女の子連れてきたら、すばるくん喜ぶやろな。笑」

章「全然おっけーやで！」

一瞬、お父さんのことを思い出したけど…

ちょっとぐらいなら大丈夫かな…

『…うん…じゃあお邪魔する…』