《人間》ときどき《幹部》【名探偵コナン】

人間６３ ページ19

Aside

今日はポアロにシフトを入れていないため、コナンくんたちともっと関わろうと考えていた。

それなのに何故……

安室｢はい、特製ケーキです。自信はあるんですけど、Aさんの意見も聞きたくて。｣

『ありがとうございます……』

この人とポアロに二人きりなのだろうか。

突然きた連絡に乱舞したのも束の間、ポアロには安室さんから出される警戒してますオーラが漂っていた。

もしかしてケーキに毒でも入れられてます？

緊張して待っていたが、安室さんが持ってきたケーキはこれまでで一番作り込まれた、綺麗なケーキだった。

一瞬にして目を奪われ、緊張も忘れて口に入れる。

広がる爽やかな甘さと風味。

頬が落ちるとはこのことだ。

『美味しい！安室さん、これ美味しいです！』

勢いよく顔をあげると、僅かに見開かれた双眸と目が合った。

『……安室さん？』

声をかけると、ふわりと微笑みかけられた。

心臓が一気に激しくなる。

『あ、あの……』

安室｢ふふ、すみません。あまりにも美味しそうに食べてくれるので、嬉しくなってしまいました。また、ご馳走させて下さいね。｣

そういって戻っていく安室さんに、かつてないほど心臓がうるさく鳴いた。

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