《人間》ときどき《幹部》【名探偵コナン】

猫５９ ページ15

Aside



意識がふわふわと心地のよい状態をキープしてくれていた。


以前バーボンに睡眠薬を使われたことがあったので、赤井さんに頼んで症状を軽く出来るようトレーニングをしていたせいか、完璧に眠らずにすんだようだ。
トレーニングをしてから日が浅いので、薬を使われてから少し眠ってしまったようだが、ちゃんと起きることができた。


このまま誰かに発見されるのを待ってしまおうか。

はっきり言ってまだ眠い。

多分ここはトイレの個室だから、寝顔見られて飛び起きる心配もないし。


キッド「お嬢さんには少しの間、夢の世界を旅してもらいましょう。」


そういって眠らされた。
どうせなら、変装してる所を見たかったなぁ。


……あ、私猫になれるじゃん。


それを思い出した瞬間、眠気が全て吹き飛んだ。
こんなこともあろうかと、ちゃんと下着のしたにカリカリを忍ばせておいたのだ。

これもバーボンに誘拐されてからだけど。


『に、にゃー！』(さぁ、行きますか！)


意気揚々とトイレを飛び出し、声のする方へと向かった。



ーーーーーーーーーー
キッドside



この人がなんで俺のことを知っていたのかを調べるために変装したが……

コナン「……Aさん、いつもと雰囲気違うね？」

安室「あれ、いつもの反応はどうしましたか？」



ヤバい奴らに秒でバレる……？！

コイツ、普段からどんだけ疑われてんだよ。

人は好意を持っている奴の仕草をなんとなく覚えているものだ。
でも名探偵のコイツを見る目はそうじゃない。

少なくとも、観察……監視……？
それに近いものだ。


ますます分からない。
なんで俺のことを知ってんだ？

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