愛しき実験ハムスター【名探偵コナン】

愛してください２５ ページ25

バーボンside




バーボン「サリトスって、誰ですか？」


聞きながら見下ろす。


整った顔に赤毛の男は、
面白いものでも見たかのように笑みを浮かべていた。



気味が悪い。



ベルモット「．．．まずは取引優先で、詳しいことはあとで話すわ。」

バーボン「了解。」



再びホテルを歩く。

そういえば、
今日のパーティーは園子さんも出席するんだったな。


ベルモットがAに持たせた荷物って．．．

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Aside




コナン「お前、何で灰原に拾われたんだ？」

『拾われた？』


質問の意味がわからず、聞き返す。




灰原「覚えてないわよ。」




あぁ、どうしてあそこにいたのかって聞かれたのか。
確かに覚えていない。



『目を開けたら哀がいた。』

灰原「ほらね。」


コナンくんは「そうか」とだけいい、
また博士との話に戻った。


．．．私、何処から来たんだろう。

マジックミラーの外側から来たはずなのに、
何一つとして覚えていない。



なくても困らないし、平気。
哀も透も、ベルモットもコナンくんも、博士もいてくれる。


灰原「A？」


心配そうに覗きこまれた顔に微笑む。


ほら、平気でしょ？
今、こんなにも幸せ。



でも、何も知らないままじゃダメ。
哀や透に迷惑がかかってしまうから。


私はもっと世界を学びたい。


もっと言葉を話したい。



『哀、お勉強、しよう？』



舌が話すことになれたように、
頭もよくなりたい。



私の顔をみて、哀は小さく笑った。

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