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粟田口と左文字のコラボ刀50 ページ11

主side




紅桜の話は、重く苦しいものだった。

それでもみんな口をつぐみ、真剣に聞く。



再刃の苦しみをしる宗三や、
女子供を切ったことのある青江。


わかるからこそ、辛い。




《心も体も、死んでいく。
 そんなときだった、沖田くんにあったのは。》




少し虚ろぎみだった紅桜の瞳が、
輝きを取り戻す。



大和守「沖田くん?」

《そう、沖田くん。》



幸せな日々を思い出したのか、
紅桜は小さく笑った。



《僕を買って、すぐに再刃された。
 でもそのとき、兄弟ができた。》


『...私?』



コクりとうなずいて、話を続ける。



《僕の欠片を入れられたって聞いたから、
 可哀想だって思った、また紅い刀が出来たって。》



でもね、と彼は表情を華やかにする。



《始めてみたとき、白銀の刃が目に入ったんだ!
 染まる前の僕よりもずっと綺麗な姿がそこにあった!》



さっきまでの苦しさはなくなり、
今はみんな目をキラキラさせて話を聞いている。



《長く生きすぎた僕には、ある能力が宿った。
 記憶を消す力、対の白にはそれを戻す力。》



みんなが合点いったように「あぁ!」と声をあげる。



《それに、僕の欠片を入れた白は
 生まれたときから付喪神があった。
 だからこそ、白をよごしたくなかった、
 血に降れさせたくなかった。》




白を実戦にださぬよう、紅桜が力を奮っていたのか。
その影響で白は基本的なこと以外知らなかった訳だ。


清光たちがはっとした表情になる。
術が事実によって刺激され、記憶が戻ったようだ。


《なのに、僕が欠けたせいで、白が池田屋につれていかれた。》

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設定タグ:刀剣乱舞 , 刀剣女士 , 女審神者   
作品ジャンル:恋愛
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琥珀ノ神(≧▽≦)ニコニコ☆(プロフ) - 真紀夏さん» はじめから見てくださり、またリクエストもしてくださり、本当にありがとうございました(≧▽≦)! (2018年5月20日 16時) (レス) id: 0a61b9b9b6 (このIDを非表示/違反報告)
真紀夏 - 完結、おめでとうございます!とても面白かったです! (2018年5月20日 15時) (レス) id: 6c23222169 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀ノ神(≧▽≦)ニコニコ☆(プロフ) - 黯椿さん» ありがとうございます!!そう言っていただけて安心しました!! (2018年5月20日 12時) (レス) id: 0a61b9b9b6 (このIDを非表示/違反報告)
黯椿(プロフ) - とても面白かったです! (2018年5月20日 12時) (レス) id: df16fd03d6 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀ノ神(≧▽≦)ニコニコ☆(プロフ) - 完結しました!!今まで読んでくださり、本当にありがとうございます!! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 0a61b9b9b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀ノ神 | 作成日時:2017年12月1日 21時

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