【完結】続！《乱藤四郎》がなつかれたい沖田くんの守り刀は粟田口と左文字のコラボ刀【刀剣乱舞】

粟田口と左文字のコラボ刀５４ ページ15

白side




乱「ねぇ白、白にとってのボクは何？」

『えっ？』



私にとっての乱？


友達．．．じゃなくて、
兄弟でもなくて！


もっと大切なっ．．．？



『．．．乱は、大切な人です。』

乱「ふふ、大切な人、か。」


嬉しそうな乱の顔に、とくりと胸がなった。



久しぶりにひとつの布団で横になる。
互いの体温が身近に感じた。



今まではこんなに緊張しなかったのに。
どきどきと心臓がうるさい。


何故でしょう？


その晩、ほとんど寝られなかった。





*




《白ー、おやつ貰ってきたよ。》

『ありがとうございます。』



受け取った私の手をつかんで、
コウが顔を覗き込んできた。


《白、元気ない。》


「誰のせい？」と、コウの目がぎらりと光る。


『．．．私の問題です。』

《じゃあ、僕が相談にのるよ。》



にこりと微笑んでくれたコウに、
心臓がおかしい事を伝える。


『乱といるたびになるんです。』


病気ですか？と問うと、
コウは飽きられたように息を付いた。


《僕は紅桜だよね。》

『そうですよ？』


なんの質問かと思っていると、



ちゅっ

『？！』



息なり頬に口づけをされた。



《どう？どきっとした？》

『お、驚きました．．．』



もう一度するね、と頬に口づけ。


《どきどきする？》

『えと、よくわからないです。』



《じゃあ次は、目を閉じて、僕を乱だと思って。》

『乱．．．』


瞳を閉じて乱を思い浮かべる。


《さっきの行動を乱だと想像して。》


く、口づけ？！

とん、と頬に感触。


『？！』


どきどきと胸がうるさいくらいに音をたてる。
目を開けると、コウが頬に人差し指をあてていた。


《どきどきしたでしょ。》


コクりとうなずく。
まだ心臓がなっている。


《白は乱が好きなんだよ。》

『好きですよ？』


そうじゃなくて、と苦笑される。

《恋してるってこと。》


恋？

私は乱に、恋してる？


よくわからず、主さまに聞きに行く。
紅桜は誰に聞いても同じだと言うけど。


薬研「みーだーれー」

乱「またぁ？今度は何すればいいの？」


乱にもたれる薬研さまを目撃したとたん、
体が動かなくなった。


急にいたくなった胸の鼓動を押さえつける。


苦しい。


なんで？

薬研さまは大切な兄弟なのに。


じわじわと痛みが広がる。


薬研さまと乱の姿が見えなくなっても、
そこから動けずにいた。


三日月「白？」



自分の感情がわからずに混乱していると、
後ろから声をかけられた。

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