【完結】《轟》がなつかれたい闇墜ちヒーロー【刀剣乱舞×僕のヒーローアカデミア】 (ページ17)

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闇堕ちの短刀１４ページ17

Aside

僕は昔、たくさんの人に使われた。

その人によってつけられた名前は違う。

僕はそれが嬉しかった。

その名のときはその人の刀でいられるから。

そして、前の主との区切りとなるから。

元主「Aー！」

『はーい！』ヽ( ・∀・)ﾉ

主さまのところまで走って向かう。

今日の近持は僕だ。

初めての近持に少しだけ緊張しながも

嬉しくてしかたがなかった。

『お呼びですか、主さ．．．ま．．．？』

中には主さまと、知らない男の人がいた。

元主「こちらは俺の友達だよ。」

紹介された男が頭を下げる。

．．．．．．．．．．友達？

このとき、にこりと笑った男が何故か怖かった。

その原因はすぐにわかった。

その男の視線だ。

僕を舐め回すような視線。

『．．．．．。』

軽く睨む。

そんな僕に男は気を害したように顔を歪めた。

それを見た主さまが僕を軽く注意する。

元主「A、お客様にたいして失礼だよ？」

『．．．．．ごめんなさい。』

謝ると男はまたにこりと笑い

私はこれでと帰っていった。

僕は見送りに行ったが

最後まであの値踏みするような視線が突き刺さっていた。

それからしばらくは平和だった。

元主「見てみてー！俺の子供の写真ー！！」

『可愛いですね！何歳なんですか？』

主のスマホとやらの画面に映っている写真を見る限り、

３歳くらいだろうか。

元主「今は１５歳かな。
　 Aくらいの大きさだよ、きっと。」

人間の子はここまで成長が遅かったか？

どう見てもよちよち歩きのこの子は３歳くらいだ。

元主「この子も俺も審神者だからな。もう１２年会ってない。」

少しだけしんみりした空気のなか、主が声をあげて笑った。

元主「でも寂しくない！いつか俺が審神者を引退したら会えるしな！
　それに、お前たちもいるし！！」

そう言って僕の頭を撫でた。

強くて優しい主さまの

いつかの願いはすぐに叶った。

男「今日から俺がお前らの主だ！！」