検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:10,048 hit

5話 ページ7

初めて会った時からずっと待っていた言葉が


若利くんから飛び出した。


A「私も、若利くんが好きです。」


牛島「ああ、知っている。」


そうですよね。


私の涙は、悲しい涙から嬉しい涙に変わっていた。


牛島「だが、俺は…」


牛島「俺は、好きな人との接し方が分からない。」


その言葉を聞いて私の心はさらに掴まれた。


A「かわいすぎる。」


牛島「俺は可愛くはない。」


少しムスッとした顔をする。


そして、さっき言われたことの意味を


恐る恐る尋ねた。


A「若利くん、なんで私が姫の役嫌って言ったの…?」


少しの間沈黙が流れる。


私の手首を掴んだ若利くんは、その手を若利くんの胸に当てた。


牛島「春野を見ていると、こうなってしまう。本当にすまなかった。」


少し脈の早い心音が響く。


そんな事をされて私は少しクラクラする。


若利くんは天然で、頻繁に訳の分からないことをする。


そんなところも好き。


牛島「明日の朝練も早い。そろそろ戻る。…おやすみ。」


A「おやすみ。」


若利くんが小走りで走って帰ったあと、私はへなへなと地面に座り込んだ。


いつも好き好き言うだけで、若利くんから好きだと言われたことも無かった。


あと、私には刺激が強すぎました。

6話→←4話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.6/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひよこ豆 x他1人 | 作成日時:2020年4月6日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。