5話 ページ7
初めて会った時からずっと待っていた言葉が
若利くんから飛び出した。
A「私も、若利くんが好きです。」
牛島「ああ、知っている。」
そうですよね。
私の涙は、悲しい涙から嬉しい涙に変わっていた。
牛島「だが、俺は…」
牛島「俺は、好きな人との接し方が分からない。」
その言葉を聞いて私の心はさらに掴まれた。
A「かわいすぎる。」
牛島「俺は可愛くはない。」
少しムスッとした顔をする。
そして、さっき言われたことの意味を
恐る恐る尋ねた。
A「若利くん、なんで私が姫の役嫌って言ったの…?」
少しの間沈黙が流れる。
私の手首を掴んだ若利くんは、その手を若利くんの胸に当てた。
牛島「春野を見ていると、こうなってしまう。本当にすまなかった。」
少し脈の早い心音が響く。
そんな事をされて私は少しクラクラする。
若利くんは天然で、頻繁に訳の分からないことをする。
そんなところも好き。
牛島「明日の朝練も早い。そろそろ戻る。…おやすみ。」
A「おやすみ。」
若利くんが小走りで走って帰ったあと、私はへなへなと地面に座り込んだ。
いつも好き好き言うだけで、若利くんから好きだと言われたことも無かった。
あと、私には刺激が強すぎました。
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作者名:ひよこ豆 x他1人 | 作成日時:2020年4月6日 3時