B2 過去4 ザックside ページ4
ふいに老人の杖が、地面に転がったままの
女の死体に当たる
しかし老人は首を傾げるだけで
それを気にとめる様子はなかった
ボケていて死体だと分からなかったのかも
分からないが
なんだか妙な胸騒ぎがした
(老人)
「誰か、いるのか？」
そのあと、何かを察知したように
老人は俺達の方を見た
(ザック)
「あ……」
(A)
「え……」
問われて、小さな声をもらした
(老人)
「子供か…しかも2人どこから来た？」
ほのかに優しい声色になって、老人は聞いた
俺はその問いに上手く答えられなかった
Aもいつもとは違う丁寧で優しい
聞かれ方で困惑していたようだった
それに、あの施設がどこにあったかも
もうわからなかったし、わかったとしても
馬鹿な俺には説明なんてできない
(ザック)
「うるせぇ…」
いらいらして俺は小さく呟いた
そうすると後ろからAが俺の服を
掴んでたので服から離して手を握ってやった
大人にごちゃごちゃ言われるのが
いちばん嫌いなんだ
そして俺は老人に向けて再び包丁を握った
けれどもう、あまり力が入らない
何時間も雨に打たれ続けた上に、一晩中
眠れなかったせいだろう
だが、こんな1人の老人くらい殺すことは
きっと容易い
でも老人は包丁を構える俺に
老人はまるで顔色をかえなかった
それどころか何を考えているか
分からないくらい無表情だった
なんだかそれは吐き気がするほど
気持ち悪かった
(A)
「どうして？ もしかしておじいさん
目が見えないの…？」
俺も疑問に思ってたことをあいつが聞いた
寝不足と車の空気によっていたのも相まって
本当に吐きそうになってきてうつむいていると
老人が答えた
(老人)
「あぁ よく分かったねお嬢さん
あいにく目が見えなくて、何か言わないと
なにもわからないんだよ」
目が見えない… 俺は何だか拍子抜けした
そしてその瞬間
なぜか全身の力が抜けていった
それから、いっきに疲れと眠気が襲ってくると
まるで暗闇のなかへ落ちていくように
意識が遠のいていった
最後にあいつが俺の名を呼ぶ声が聞こえた
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名無し(プロフ) - っっっ‥‥‥‥【ナナシ ハ セン ノ ダメージ ヲ オッタ】好きです！！！これからも更新頑張ってください！！！😭 (3月26日 17時) (
レス) @page46 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
さつてんと舞台最高！ - 泣きたい,,,皆様が書く殺戮の天使の小説は神すぎて泣いて笑ってハハハハハですよ！もう神✨頑張ってください😭 (6月5日 22時) (レス) @page46 id: 8b47d12e98 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - ザック可愛すぎだろ… (2021年10月12日 0時) (レス) @page46 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 更新停止中…だと… (2021年1月1日 1時) (レス) id: e66444f48b (このIDを非表示/違反報告)
餡子 - とてもおもしろかったです続き楽しみにしてます！！！！！ (2019年1月20日 20時) (レス) id: bceaa8cd15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティアナ | 作成日時：2018年9月8日 0時
