【殺戮の天使】呪われた体と私を縛る約束 2

B2 本音 ページ24

足音の主が現れた


(レイ)
「A良かったでも動いちゃダメだよ」


レイだ無事でよかった


でもなんでどうしてザックの傍にいなかったの


(A)
「ねぇレイどうして

ザックの傍にいなかったの？」


(レイ)
「血を止めるものを探しにいってたの」


血を止めるもの…


探しに行かなきゃ


(A)
「私が探しに行ってくる

だからレイはザックの傍にいて」


私が歩きだそうとすると


レイが私の前に立ちはだかった


どうして…急がなきゃいけないのに


(A)
「レイどいて 急がなきゃいけないの」


(レイ)
「ダメだよ 私1人でもできるから

お願いAは大人しくしてて

そうしなきゃ死んじゃうよ

なんで休んでくれないの…

痛いのに身体は悲鳴をあげてるでしょ？」


止めないで


急がなきゃザックを見ると


怖いその感情に支配される


(A)
「大丈夫だよレイ

悲鳴なんて無視すればいいの

動かないなら無理やり動かせばいい

それに休んでる間に

もし、嫌だ嫌なのザックが死ぬのは嫌だ

それになんでそんなに心配するの？

私は化け物なんだよ！ｺﾞﾎｯ...ｳﾞ..」


叫んで咳をすると手に血がついた


時間がない 急がなきゃ


それでもレイはどいてくれない


(レイ)
「違う違う、あなたはAは

化け物なんかじゃない」


どうして…


だってレイの前の私は血まみれで傷だらけで


紛れもない化け物なのに


イラついた目の前のレイの瞳が嘘偽りのない


目をしていたのがさらに嫌だった


(A)
「化け物じゃない？私が？

死んで全部おわりの人間とはちがう

死にたがりのレイとは違うの

どう願っても死ねないんだよ！

レイに分かるの？

切り裂かれても撃ち抜かれても

焼かれても潰されても

何回も何回もまた目が覚めるの

痛みはあるのに死ぬ痛みを毎回毎回感じて

それが苦しくて苦しくてほんと気が狂うよ！

この苦しみが恐怖が闇が

人間なんかに分かってたまるか！！」


私はハッとしてレイを見た


するとレイの顔は悲しそうな顔をして


私を見ていた 分からないよ


自分が何をしてるかもでも


(A)
「ごめん ごめんなさいレイ

でも私は私は、人間じゃないんだよ…」


涙があふれてきて私は座り込んだ


人間じゃないなんて最近から分かってた


でも私が嫌いなでも私が大好きなあなたと同じ


人間がよかったよ ザック

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