浮所くんのカノジョは紅一点！その７

【妄想】那須くんのカノジョは紅一点！ ページ34

作者です。

もしも宇海ちゃんが那須くんの彼女だったら…?
っていう妄想から生まれたお話です。
余裕があれば他のメンバーでも書いてみようと思います！






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A「雄登ー」


お揃いの茶髪を並べて座るうかなす。
Aはスマホを弄ってばかりの那須が少々気に入らない様子。


那須「んー？」

A「さむい」

那須「暖房つける？」

A「いい」

那須「？」


那須はAが嫌いじゃないし、寧ろ大好き。
内心、『寝癖ついてるのマジ可愛い…』なんて思ってるのは秘密。
けどその気持ちがAに伝わるはずもなく、Aはただただ機嫌を損ねる一方だ。

もしかしたら嫌ってるのかも！と考えたり、
いやいやそんな事ない！とポジティブになったり
でもやっぱり我儘な自分を面倒臭いと思ってたりして……なんてネガティブ思考はやまない。


A「、っ」

那須「……え、どした?!」


後ろ向きになる度に溢れてくる悲しい感情。
とうとう堪えきれなくなって、目から涙が零れた。


A「雄登がっ、Aのこと嫌いなんじゃないかって……う、っ」

那須「なんで？」

A「だって、冷たいんだもんっ、」


雄登も忙しいし言わないでおこう、と留めておいた気持ち。
言ったら迷惑かけるんじゃ？とAなりに空気を読んでいた。けれどやっぱり空気を読むなんてAには無理だ。

那須は、グズグズ泣き止まない彼女を目の前にして驚いたようだったけど、すぐ笑顔になって。


那須「ふは、馬鹿だねー、Aって」

A「っほら、やっぱり嫌i……」

那須「こうしてほしかったんでしょ？」


ぎゅうううっと腕の中に閉じ込められる。
ポンポンと一定のリズムで背中を撫でて、
『嫌いになんかならないよ』とあやすように言い聞かせた。


A「なんで冷たかったの？」

那須「なんかね、クールな那須ｸﾝがデレだしたらだめかなーって。キャラ崩壊的な。」

A「そんなの知らないよ、
クールキャラなんてとっくに崩壊しちゃってるじゃんかぁぁぁぁ！(泣)」

那須「それは失礼だろ！笑笑」









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