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「わぁっ！リーダーすごいっす！絶っ対そうっすよ！流石リーダーっす！」
ひなたは路望を絶賛する。少しほーるの雰囲気が緩んだが、未だ険しい顔をしている路望の姿があった。そんな路望の意見に耳を傾けて感嘆の息を漏らすと、時雨はその説明を補足するように話し始めた。
「…騎士様の仰る通り、確かにそれぞれの文字列が数字と対応していると考えて間違いないでしょう……恐らく”わん”は1000を表す英単語の”ワンサウザンド”の”ワン”ではないかと。そう考えると、やはり”１”つまり先程発見した１の鍵が答え、と考えても相違ない気が致します……」
あのくまさんは意地が悪いですわね、と誰にともなく呟きながらひなたの方へとコテン、と倒れ込んだ。いつも眠っている彼女も、流石に食事も睡眠も取れない状況には堪えたのだろう。此方が心配になるほど疲れ切った表情を浮かべていた。だが時雨の意見を聞き、答えは確定した。1のチャーム付きの鍵を見つめる。
だが地獄なのはここからだ。
どちらかを選ばなければいけないという状態。メンバーたちは沈黙を破れなかった。自分たちの選択でどちらかを殺すのだ。ちらりとガラスケースの方を見れば、二人の胸元まで色付き水が溜まっていた。水の色は時間経過とともにどんどん変わっていっていたらしく、いまは灰色の透明に変わっていた。色が付いたまま透明を保てるのだから、もしかしたら入浴剤かなにかで色を付けられているのだろうか、なんて今はどうでもいいことが頭の中をぐるぐると回っていく。
そんな水に浸かっている恋夢の表情はなぜ鍵を使わないのかと不思議と不安を抱えているようだった。彼女の時折漏れる、ねぇ、と此方に話しかけてくる声は、明らかに震えていた。少しずつ、少しずつ上がってくる水に少しずつ、少しずつ、恐怖心を煽られていく。彼女はどちらかしか助けられないということを知らないのだ。そんな表情を向けられるときゅぅ、と胸が締め付けられるようだった。
対する結夢はいつも通りなにを考えているのかわからないままメンバーたちを見つめていた。ファンサ神と呼ばれる彼女は観察眼が人一倍優れている。もしかしたら彼女は理解しているのかもしれない。その上で黙っているのだとしたら、どれだけの恐怖を押し殺しているのだろう。自分が死ぬのかもしれない恐怖を、耐えられる中学二年生なんているだろうか。この子はいったい、どこまでわかっているのだろうか。
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晴(プロフ) - きゃらめる＠ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです！をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (
レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる＠ぱんけえき - とっても面白いです！アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね！ (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
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