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 クマの言うことはどうせはったりだ。なにか道具を持って行こうと物色しようとした。だがよくよく考えてみると、黒幕が自分の用意した物を壊してしまうようなものをわざわざ置いておくだろうか。割れてしまったら、このゲームはすぐに終わってしまう。デスゲームだと銘打っているのにも関わらず、そんなことをするだろうか。そう考えるとクマの言っていることは信憑性を増していった。言う通りにするのは癪だが、ここで無駄に体力を使うのも嫌だ。しょうがないと諦めてから倉庫を後にした。










 全員が探索している中、いろははほーるに残り、二人の様子を心配していた。二人はなかなか目覚めなかった。目覚めないうちにはやく解放してあげられたら良いが、もし目を覚ましてしまったら、いくらこの二人でもパニックになってしまうだろう。そう思いながらガラスケースを見ていると、水は薄っすら色がついてた。ピンク色で、笑心のイメージカラーに似ている。そんなことを考えていると、不意に恋夢が目を覚ました。


「ん……おはよ、って……はっ、ちょっ、ちょっと!なによこれ〜!」

「れ、恋夢ちゃん、落ち着いてください。」


 落ち着いてください、なんて言いながら彼女自身が落ちつけていないのも、今の恋夢には気づけない。


「なんでれむに手錠と足枷がついてるの〜!?しかも、水が入ってきてるし……」

「恋夢ちゃん、これは恐らくあのクマのぬいぐるみの仕業です。慌ててしまえば、相手の思うつぼです。」

「そ、そんなこと言われたって、このガラスケースの中が水でいっぱいになったら、れっ、れむは……ヤダ!ヤダヤダヤダ!!!」


 やはり落ち着いてなど要られない。普段とは全く違う表情を彼女は見せている。青ざめ、悲痛な表情を浮かべ、その目には薄くだが水の膜が張っている。必死に恐怖を訴え、手足をバタバタと動かすが、頑丈なそれは一切壊れることはなく、ただただ彼女の白い手足に赤い痣を作っていった。バタバタと動くさまは、まるでアイドルたちに泊まることをお願いして来たクマの姿のようだった。


「こんなところで死ぬなんて嫌だ!!!だっ、誰か、助けて……!いろは姉!」


 いろはへとすがってくる恋夢。だがいろはに今できる事はなにもない。ただ彼女の恐怖する様を見ていることしかできないのだ。そんな己の無力さを恨みながら、彼女は皆の帰りをただ待っているのだ。

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(プロフ) - きゃらめる@ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです!をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる@ぱんけえき - とっても面白いです!アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね! (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年1月13日 11時

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