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〈”どっきり”ではありません！これは”あいどるですげーむ”なんです！〉
クマの昨日まであった弱々しく、自分たちへどうか泊まってくれと嘆願してきた姿はもうどこにもなかった。恐怖の対象がそこにはいた。
〈それでは”ふぁーすとげーむ”はこちらです！〉
モニターに映し出された文字とイラスト。アイドルたちは怪訝そうに眉をひそめたり、服の裾を握り不安そうな顔をしたり、怒っているかのように沈黙を続けていたり、反応は様々だったが、良い印象を抱いているわけではないのは全員同じだった。
〈”るーる”は簡単！今から制限時間内に館のどこかにある”すまほ”と鍵を見つけてください！〉
〈”すまほ”には謎が映し出されます！謎をとき、正解の鍵を使って”めんばー”を助けてあげてください！〉
ようは制限時間付きの宝探しゲームと謎解きのゲームの混合。それなら早く探しに行こうと踵を返したメンバー。だが、クマはまだ続けた。
〈ですが、正解の鍵は一度使うともう使えません！〉
「……え？」
〈どちらを助けるべきか、よ〜く考えてくださいね！それと、”ぷらすあるふぁ”でお二人の”がらすけーす”にはどんどんお水が注がれていきます！〉
こんな風に！と言ったクマの声に反応するようにどこからか水の流れる音が聞こえてきた。ガラスケースの上の方にあった管を伝って、水が流れていっていた。少しずつだったが、時間が立てば次第にガラスケースはパンパンになってしまうだろう。そうなった二人の行く末は容易に想像ができた。メンバーたちは一気に青ざめる。
〈質問はここでしか受け付けませんよ〜？大丈夫ですよね？〉
クマの声など耳に届かない。動揺が全員に伝わっていく。これはドッキリなんてものではなかった。どこかのテレビ局の悪趣味な企画じゃなかった。クマが初めに言った”あいどるですげーむ”も本当だった。ガラスケースに入ったメンバー二人、今もなお起きていない。今は規則的な寝息を立てているが、どちらかを、自分たちの手で……。
〈それではそれでは、いのちのおもさげーむ、”すたーと”です！〉
クマが声高らかに宣言した。モニターに映し出された赤く、大きな数字が一つ、また一つと減っていく。それが彼女たちの命のカウントダウンだった。
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晴(プロフ) - きゃらめる＠ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです！をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (
レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる＠ぱんけえき - とっても面白いです！アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね！ (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
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