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??いつもケンカの仲裁をしてくれる路望は今頭を洗いに行っている。次に頼りになりそうな緑花紅姉組も同様。他のメンバーも浴槽へつかりに来たが、どう声をかければいいのかわからずいる。先程までシャンプーの話で盛り上がっていたメンバーでとりあえず笑心には時雨を送り込もうかと話がまとまりそうだったとき。


「そういえば、結夢はどうしたんですかね。もう上がっちゃったとか……?」


 葵が呟いた言葉に反応して、辺りをきょろきょろと見渡す。確かに結夢の姿は見当たらない。もう眠くなって上がったかとも一瞬考えたが、そういえば結夢は寝ることが苦手だったと思い出す。マイペースが発揮して先に上がっただけなのかもしれないが、どこか不思議な感覚だった。


「ゆむのことだし、あんまり考えもせずに上がっただけとかあり得ますよ。あたしももう出ますね。」


 なこは湯舟から出て脱衣所へと足を進めた。あまり長い間入らないのがせっかちな彼女らしい。その後湯舟に満足に浸かったところで全員浴室から出た。その後脱衣所でも様々なスキンケア用品やドライヤー、ヘアアイロン、ヘアオイルに盛り上がっていたのは言うまでもないだろう。









「本当に広いお風呂だったねぇ。ドライヤーとかもすっごく良いものだったし、スキンケア用品も揃ってて、ここに住めそうなくらいだよ。」

「泳げて楽しかったっす!髪の毛乾かすのもいつもよりはやかったっす!」


「路望ちゃんの髪の毛いつもよりさらさら〜!良い匂いする!」

「恋夢もいつもより肌艶が良いね。可愛いよ。」


「葵ちゃん、髪の毛長いですよね。乾かすの大変そうですけど、随分はやいのですね。」

「ドライヤーの性能がいいからだと思います。いつもはもっと時間かかりますよ。」


「にこさんのふわふわの髪は癖毛だったのですね。触っているとつい眠ってしまいそうです……。」

「……寝るならボクも一緒に寝るから、まだ起きててよ。」


 廊下を歩くときも会話が絶えない。楽しそうにお風呂でのことを思い出すペア、甘い雰囲気を醸し出すペア、髪について触れるペア、思わず寝だしそうなペア。客間に戻ると、既に二人はベッドの中に入っていた。榊組の二人がすやすやと眠っているのを見て、他のメンバーももう寝ようとベッドに上がる。最後に路望が部屋の電気を消して、その日は終わった。

二章 あいどるの命は謀られて→←前ページ



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(プロフ) - きゃらめる@ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです!をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる@ぱんけえき - とっても面白いです!アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね! (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年1月13日 11時

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