【 本編 】あいどるですげーむすたーと！

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「広すぎて探索するのが大変ですね……いえ、しうに任せていただいたのですから、頑張らなくては。」


　時雨が探索しているのは、今メンバーで話していた部屋、ホールであった。無駄に広い部屋に高級そうで重厚感のある家具がいくつも置いてある。家でいくつか見たことがあると感じながら時雨は探索を続けた。


「あら……この絨毯はかなり良いですね……帰る前にあの熊様に何処で買われたのか聞いておきましょう……」


　どうやら彼女のお気に召すものがあったらしく、クマのぬいぐるみを探す時雨の姿がその後発見された。










「あ！ひなたちゃん、倉庫にはいろんな武器とかあったから、多分チョーカー外すのに使えると思うよ〜！」

「ですが、ちゃんとした刃物ですので、誤り首まで切ることになるのが心配です。やはり、お帰りの際にスタッフさんに外していただくのが一番かと思います。」

「そうなんすか、しょうがないっすね。それじゃあ今日だけ我慢するっす！」


　ひなたの要望に応えられそうな情報を口にしていくメンバー。だが結局のところ、ひなたがチョーカーを無理やり外す事態にはならなかった。未だ嫌悪感をむき出しにしているが、しょうがないと少しは納得しているようだ。


「ねえねえしーちゃん、お風呂場にね、凄い高そうなシャンプーとかあったんだけど、ひめさまならどこのかわかる〜？」

「結夢ちゃんもお気に召すものが見つかったのですね。そうですね、入るときに少し拝見しましょう。しうに任せて下さい。」

「へぇ、ボクも美味しそうな料理を発見したよ。時雨と結夢が気に入りそうなものもあったし、見てみたら？」


「客間1を見てみても、特に面白みなかったんですよ。それぞれのベッドとちっちゃいテーブルがあるだけで、しかも、そのテーブルの引き出し、鍵がかかってるんですよ！」

「え、そんなことあるんですか？それじゃあなんのためについている引き出しかわからないですね……あ、私が探索した部屋も家具はたくさんあったんですけど、確かに鍵がかかってました。」

「おやおや、不思議なこともあるものだねェ。やはり、テレビ局の金の使いどころは理解できないよ。」

「澪ちゃんがひなたと探索した部屋も家具とか、開けられるところは大抵鍵がかかってたんだよねぇ。もしかして、ドッキリで使う予定だったのかなぁ？」


　自分たちの気に入った物の情報交換や、ちゃんとした探索の結果を話す者。これこそがエフェドルと言った姿であった。

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