検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:37,778 hit

しのぶさんとのお食事 ページ7

しのぶ視線
彩さんは、とてもオシャレな洋食を頼み私はお茶のみを頼んだ。
にしても…綺麗な人…
長いまつ毛にミルクブラウンの肩までのサラサラの髪
そういえば…いくつなのでしょうか……彩さんは

……女性に年齢を聞くのは失礼でしょうか?
「しのぶさん?どうなさいましたか?」
彩さんに聞かれ……
「いえ……彩さんはいくつなのかなぁと。」
思わず心の声が出てしまった…
すると彩さんはフワッと笑い、
「13です。若武達も同期ですね。」


……13?え?
「13なのですか?!」
彩さんはキョトンとし、
「えっ、ええ13です。」
なんと……あの時透君よりお若いとは……
「……どうしてそこまでお強いのですか?」

彩さんは俯き、
「私にも兄妹がいたんです。兄は鬼殺隊に入隊しておりました。でもある日、下弦の鬼が家に押し寄せてきたんです。その時私はまだ11…家族を守ることなんて出来ませんでした。兄は16で、最期まで戦ってくれました…鬼には勝ちました。でももう兄は息をしていませんでした。妹、母、父、兄……あの数時間で家族全てを失いました。」

そこまで聞いた時何処か私に似ている気がしました
鬼殺隊に入隊している隊士のほとんどはそうだけれど……彼女は何か違う。そんな気がした……

「とても、落ち込んでいる中、兄の遺言書が届けられました……そこには…私達家族への感謝、思い出……そして『彩、奈子、お前達は自分の求める姿を追うんだ俺が死んだ今、1番上は彩だ。家族、友を守り、そして幸せに生きぬいて欲しい。』と、書いてあったんです。兄がなんのために鬼殺隊に入隊したのか私はその時やっと分かった気がしました……そこからずっと訓練……身内に剣士がいないため兄の見よう見まねでずっと山で鍛え上げました。」


彩さんは顔を上げ、


「私の目指す姿は家族のために命を落とした兄です。でも、兄は私に生きぬいて欲しいと言いました。
ならば兄以上に訓練し、鍛え上げ仲間を、人を守らなければなりません……そして私がこの立場まで来れたのは、若武、上杉君、小塚君、黒木君、翼、忍をはじめとした仲間です。彼らは元々剣術の才能があり、私に教えてくれました。なのに、彼らより強いというのは少し肩身が狭いですね(笑)」

私は思わず泣いてしまった。この年齢ならオシャレを楽しみ、お友達と仲良く過ごしているはず……なのに

友達という言葉ではなく仲間といい、自分の努力は
人のおかげ……そんな綺麗な心を持った彼女にさらに惹かれてしまった……

努力は怠らない!→←柱への挨拶



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りんりん - りりんごりんごさん» 腫れただけで済んだのはまだ良い方ですね!wこれからも更新待ってます!!! (2021年7月10日 16時) (レス) id: 56a036c589 (このIDを非表示/違反報告)
りりんごりんご(プロフ) - りんりんさん» 腫れてしまったようですね!!軽傷ですんでよかったよかった(((( (2021年5月29日 22時) (レス) id: 8b52f3032f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 炭治郎の頭突きをモロに受けた黒木くんは大丈夫なんでしょうか?w (2021年5月26日 15時) (レス) id: 56a036c589 (このIDを非表示/違反報告)
りりんごりんご(プロフ) - りんりんさん» 優しいコメントありがとうございます!!善逸くんのかっこいいところ感じられたなら良かったです!ぜひ楽しみにしててくださいね! (2021年5月17日 22時) (レス) id: 8b52f3032f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 善逸の特技が発揮される訓練ですね!鬼滅組も黒木君もかっけぇ…!次のお話も楽しみにしています! (2021年5月17日 22時) (レス) id: 56a036c589 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りりんごりんご | 作成日時:2020年9月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。