34話目 ページ36
最善策。
そう言った瞬間に、デコピンをされた。
「いっったい…！」
零式で元々やられてた体に、弱い力だとしてもデコピンは効いた。
出「なにが最善策だ。Aの力量ならSE使わなくても充分止められただろ。
それにお前ぐらいの戦力、俺らを生かすためだけに使っちまうのは勿体なすぎる」
視覚は公平のと共有してるから、公平の表情は見れなかった。
それで見えるのは、私の驚いた顔だった。
鏡じゃないのに自分の目から自分が見えるなんて、そんなの考える暇もなく、何も言えなくなった。
「…盲点だったよ」
出「Aはもっと自分の力を過度に認識しても良いんじゃねぇの？『新型10体なんて余裕』ぐらいにな！」
「それは言い過ぎかな」
笑って返した。
でも、戦況はそんなに甘くない。
公平の視界がバッと移動したかと思うと、見えたのは空中に浮かぶ人型。
出「っと、お喋りはここまでな」
「うん。分かってる…降ろしていいよ」
出「えっ、立って大丈夫か？」
「公平に抱っこしてもらってだいぶ楽だから平気」
そう言って、私の足は地に着いた。
「おっと…」
その瞬間、少し足が頼りなくなったけど…まあ、いけるハズ。
でもこれじゃきっと逃げれない。
緊急脱出をとっておきたいから、零式は使えないな…
出「ハウンド！」
公平が敵の出す鳥の形をしたトリオンを落としていく。
出「ヒヨコ一匹通すかよ！」
人型「いい腕だ」
鳥は全部なくなった。
しかし。
出「……！！」
公平の目に、足を登ってくる数匹のトカゲが映った。
瞬間、バチッという音がして視界がいきなりコンクリートの地面に変わった。
「公平！？」
人型「高い火力、繊細なトリオンの制御…ランバネインと撃ちあっただけのことはある」
出「意外とやらしいじゃねーか…」
この人型、足を使えなくするのが本命だったの？
「公平、視界もとに戻して」
出「…見えなくなるんじゃねーの」
「コンクリート見て戦うのと、ぼんやりでも正しいものを見て戦うの、どっちがやり易いと思う？」
出「…そりゃぼんやりの方だよなー…柚宇さん、視覚情報解除してくれない？」
『分かったよー』
笑いながら公平が言ったその後に、私のぼんやりとした、ほぼ使い物にならない視界が戻ってきた。
「今度は、私が守ってあげる」
続く (更新停止中)
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夕葉見(プロフ) - 花音さん» ごめんなさい！今すぐ直してきます、指摘ありがとうございました！助かりましたー！ (2015年8月28日 10時) (
レス) id: 670ee35a55 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - とっても面白いです！けど一つだけ指摘させてください。出水は国近さんじゃなくて柚宇さんって呼んでます (2015年8月26日 0時) (レス) id: aaaae65d81 (このIDを非表示/違反報告)
漣 - 更新がんばって！続き待ってますっ！ (2015年5月17日 9時) (レス) id: 6749ee94fc (このIDを非表示/違反報告)
三風藍(プロフ) - 私もヒュースすごいタイプだから主人公ちゃんと気が合うかもwwwこれからも更新頑張ってください続き楽しみに待ってます！ (2015年5月5日 19時) (レス) id: c4675d711c (このIDを非表示/違反報告)
峰りん - 角の生えた空飛ぶゴリラ、ジェットゴリラWW 更新頑張ってください☆ (2015年5月2日 23時) (レス) id: fe3074f548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕葉見 | 作成日時：2015年1月14日 23時
