12話目 ページ13
【Aside】
零式を使った日から、一週間が経った。
私の体の痛みはとっくのとうに治り、遊真たちがボーダー入隊をする日。
私も、ついてこうと思ってた。
……んだけど。
「……寝坊した…」
カーテンの隙間からは、既にお昼に近いぐらいに明るくなった太陽の光が射し込んでいた。
今更急いで行っても、入隊式には間に合わないから…
戦闘訓練あたりから行けばいいかな。
そうと決まればまだ時間あるし、ゆっくり行こうか。
寝坊したのにとっても冷静、は私の特技だ。
この特技は小学生の時に既に目覚めてて、よく先生に呑気過ぎって注意されてたっけ。
昔のどうでもいい事を思い出しながら、悠々と身支度を済ませる。
朝ごはんって言っても、もうこんな時間だし…昼と一緒でいいかな。
お財布とスマホを持って、私は支部を後にした。
本部に到着して、攻撃手と銃手を志望するC球隊員が最初にする訓練…
仮想戦闘モードの室内で行う『対近界民戦闘訓練』をやる場所のギャラリーに向かった。
すると、
「…風間くんに、きくっちーに…歌さん？」
既にギャラリーに居た、風間隊の皆さんは声をかけると振り返った。
風「Aか、久々だな」
歌「久しぶりだな」
菊「…どうも」
「それにしてもA級三位の皆さんが底辺のC級の訓練を見る、なんて…明日槍でも降るのかな」
冗談まじりでそう言うと、
歌「あの槍バカが玉狛に来たりしてな」
…と返された。
まあ、よねやんが玉狛来てくれるなら楽しくなるし有難いかな！
「よねやん来るの嬉しいけど、それ降ってないじゃんそれ。槍の往来じゃん」
菊「というか、それを言うならAもでしょ」
「なっ！私は可愛い大切な後輩のデビューを見に来ただけ！」
風「…俺たちも、Aの可愛くて大切な後輩とやらを見物しに来た」
その言葉に、必然そのものしか感じられなかった。
まあ遊真は近界民だし、興味を持たれるのは当たり前だと思ったから。
「遊真モテモテだねぇ」
菊「別にモテてる訳じゃないと思うけど」
「良いじゃん、言わせておいてよ！」
なんだかんだと話していると、白い頭が仮想戦闘モードの部屋に入っていくのが見えた。
そろそろだ。
ここで出てくる近界民は初心者…ビギナーレベルだけど、遊真は何秒かかるかな。
こなきりとの訓練で、ノーマルトリガーの扱いにも慣れてきてるし…
1秒きるかな。
ーーー
風間隊だけじゃなくて他の隊も沢山出てきますよ！
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夕葉見(プロフ) - 花音さん» ごめんなさい！今すぐ直してきます、指摘ありがとうございました！助かりましたー！ (2015年8月28日 10時) (
レス) id: 670ee35a55 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - とっても面白いです！けど一つだけ指摘させてください。出水は国近さんじゃなくて柚宇さんって呼んでます (2015年8月26日 0時) (レス) id: aaaae65d81 (このIDを非表示/違反報告)
漣 - 更新がんばって！続き待ってますっ！ (2015年5月17日 9時) (レス) id: 6749ee94fc (このIDを非表示/違反報告)
三風藍(プロフ) - 私もヒュースすごいタイプだから主人公ちゃんと気が合うかもwwwこれからも更新頑張ってください続き楽しみに待ってます！ (2015年5月5日 19時) (レス) id: c4675d711c (このIDを非表示/違反報告)
峰りん - 角の生えた空飛ぶゴリラ、ジェットゴリラWW 更新頑張ってください☆ (2015年5月2日 23時) (レス) id: fe3074f548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕葉見 | 作成日時：2015年1月14日 23時
