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story39 ページ41
｢やだっ！遅刻しちゃう！？｣
私はガバッと飛び起きた。
時計を見れば、時刻は既に９時を少し過ぎた頃。
私は布団から出ると、急いで制服に着替えてカバンを持った。
｢あれ、彩奈どこ行くのー？｣
｢どこって、学校に決まってるでしょ！遅刻しちゃう！｣
ローファーを履いて扉を開けると、良亮くんが慌てたように私の所に走ってきた。
｢おいおい！今日は休みなんだろ！？｣
｢え？｣
ポケーッと良亮くんを見る。
その数秒の間に、今日は何の日なのか、記憶を探りまくる。
ふと、1つ思い出した。
｢そうだ…今日振替休日…｣
この前、授業参観かなんかで土曜日に学校行ったから、今日は休みなんだった。
私は、何も言わずに家の中に帰宅した。
｢慌てて損した｣
｢寝癖、すごいぞ｣
ローファーを脱いで、リビングに向かうと後ろからついてきた良亮くんにそう言われた。
私は鏡を見る。
良亮くんの言ったとおり、見事に寝癖がひどかった。
私はてぐしで髪の毛を整える。
｢ちゃんとクシでとけよ｣
｢めんどくさいー｣
テーブルでコーヒーを飲みながら良亮くんはそ
う言ったけど、別に休みなんだからこれくらいいいよね。
｢お前…それでも女かよ｣
｢なんか言った？｣
｢言ってない。｣
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作者名：Vanilla | 作成日時：2014年5月27日 15時
