Love you…xx (ページ37)

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story35 ページ37

｢彩奈ちゃん、ごちそうさま｣

洗い物をしてると、食器を持った藤ヶ谷くんがこっちにやってきた。
私は食器を受け取る。

｢いえいえ(笑)｣
｢美味しかったし、久々に楽しかった。ありがとね｣

にっこり笑う藤ヶ谷くんに、私もつい笑顔になる。
手伝ってくれるらしく、布巾で食器を拭いてくれる。

｢この家、楽しい？｣

食器を拭きながら私に尋ねる藤ヶ谷くんの方を見る。

｢楽しいよ。まぁ、色々大変な事もあるけど…｣

寝転んでいるみっくんと、裕太とお酒を楽しむ良亮くんを見る。
藤ヶ谷くんも二人を見てフッと笑った。

｢北山、迷惑かけてない？｣
｢ううん！全然！逆にこっちが迷惑かけちゃってるかもしれない…｣
｢そっか(笑)｣

みっくんのことを気遣う藤ヶ谷くんはやっぱりイケメンです。←

｢良亮とは？仲良くしてんの？｣
｢うん。｣
｢じゃあ、好きとかっていu…｣
｢好きとかは無いからね｣

藤ヶ谷くんが何を言うか大体分かったので、即座に言い返す。
藤ヶ谷くんは驚いた顔で私を見た。

｢そうなの？｣
｢そうだよ｣

だって、私からしたら本当にただの同居人なんだもん。
藤ヶ谷くんも裕太も、同じことを聞いてくるからちょっと戸惑う。

｢そっか｣

藤ヶ谷くんはそれ以上何も聞かなかった。