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やってきたのは、デパート。
車を駐車場に止めて、中に入った。
デパートの中は、人、人。
こんな人の多いところに来たら、本当にバレない?
芸能人て、スキャンダルされたら一大事なんでしょ?
私は周りを気にしながら何も思わず呑気に歩く良亮くんの後ろを歩く。
「そんなキョロキョロしてたら逆に怪しまれるって」
「うわっ」
突然後ろを振り向いたので、私は良亮くんの背中にぶつかる。
ゴツッと思い切り鼻をぶつけた。
私は鼻をおさえる。
「大丈夫か?」
心配そうに良亮くんが振り向く
「いひゃい…」
鼻をおさえて良亮くんを見ると、良亮くんはフッと鼻で笑った。
「笑わないでよ、本当に痛いんだから!」
「分かった分かった(笑)」
笑いながら再び歩き出した良亮くんの後ろをついて行く。
まだ、鼻はヒリヒリしていたけど、気にしないことにした。
「さて、何しよっかな」
ポソっと呟いた良亮くんを私は見上げる。
「また無計画!?」
「あ、服見よっと」
急に曲がった良亮くんにまたぶつかりそうになる。
今度はぶつからずに済んだので、急いで良亮くんの後を追う。
はぁ…
良亮くんて意外に自由人…。
私が後ろで待っていると、良亮くんが服を持って私のところにやってきた。
白色のワイシャツと、黒のワイシャツ。
これ、どっちがいい?って聞いてるんだよね??
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作者名:Vanilla | 作成日時:2014年5月27日 15時