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story22 ページ24
しょんぼりしながら部屋に戻ると
みっくん が口をもぐもぐさせながら立ち上がった所だった。
｢あれ、もういらないの？｣
｢ん。もう行かないと遅刻になるし…｣
私に｢ごちそうさま。｣と言うとみっくん は部屋を出ていった。
｢行ってらっしゃーい…｣
急ぐみっくん の背中に向かって私は手を振った。
そんなみっくん の後に、良亮くんが目をこすりながら部屋にやってきた。
眠そうにあくびをして、テーブルに座る。
テーブルに置かれたご飯を食べ始めた良亮くんを見て、私はテレビの電源を付けた。
ソファーに座って、ゆっくりくつろぐ。
｢彩奈、学校は｣
｢今日は土曜日だよ｣
｢あ〜、そっか。｣
目玉焼きを頬張りながら良亮くんは頷いている。
この人…曜日感覚が狂ってるのか…？
７時に起こした割にはゆっくりしている良亮くんに、私は問いかける。
｢良亮くんこそ仕事は？｣
｢ん？｣
聞き取れなかったのか、良亮くんが聞き返してきた。
私は内心めんどくさく思いながらもう一度言う。
｢だから、今日仕事は？｣
そう言うと、良亮くんの動きが突然止まった。
何か、考え事をしているみたいだ。
20秒程経つと、良亮くんは再びご飯を食べ始めた。
｢そうだ。今日オフだった……｣
｢忘れてたの！？｣
｢仕事だと思ってた…｣
あは…と笑う良亮くんに私はうなだれる。
わざわざ起こしてあげて怒鳴られた私のあの時間を返してください……
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作者名：Vanilla | 作成日時：2014年5月27日 15時
