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story16 ページ18
｢彩奈ちゃんってさ｣
｢ん？｣
朝ごはんを作ってる途中、テーブルに当たり前のように座ったみっくん は私に問いかけてきた。
包丁で野菜を切りながら軽く返事する。
｢俺が仕事何してるか知ってるよね？｣
｢…え、知らないけど｣
クルッと振り返ってそう言うと、みっくん は心底驚いたよな顔で私を見た。
｢え、じゃあ良亮の仕事は？｣
｢もっと知らないんだけど…｣
みっくん はポカーンとしてしまった。
いや…そんなこと急に言われてもね？
昨日出会ったばかりの人達の仕事なんて知るわけないじゃない。
そんなみっくん の横に橋本くんが座る。
｢お前、テレビ見ないの？｣
｢めっちゃ見るよ？｣
橋本くんのしつもんに私は即答した。
それを聞いたら橋本くんもまた頭をかしげた。
｢よく見るくせに知らないの？｣
｢え？なんの話？｣
頭がこんがらがってきた。
どうしてテレビの話が…？
私の頭にもハテナマークが浮かんだ。
｢ね、じゃあ、Kis-My-Ft2ってグループ知ってる？｣
｢もちろん！｣
｢そのメンバーの名前は？｣
｢えーと…｣
｢そのグループの最年長の名前は何て言う？｣
｢北山宏光くん！｣
あれ、ちょっと待てよ…
てことはまさか…まさかの…？
｢みっくん て、北山宏光くん…？｣
｢いぇすアイドゥー｣
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作者名：Vanilla | 作成日時：2014年5月27日 15時
