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「一緒に住めばいいじゃん」
「またお前は簡単そうに……」
みっくん の発言に橋本くんはまたため息をついた。
さっきからため息ついてばっかりの橋本くんを私は黙って見つめていた。
「だってさ、彩奈ちゃん、お父さん海外行くんでしょ?一人暮らしは寂しいもんよー?」
どこか遠いところを見つめながらみっくん は寂しそうに言った。
「んなこと言っても……」
「それに、女の子と暮らせるなんて滅多にねぇ話だぜ?」
ニヤッとしながらみっくん は言った。
なんか……この人意外にチャラいかも…いや、そんなことない!←
「俺、お隣さんだから何かあったら俺んとこ来ればいいだろ?」
な?と橋本くんを説得してくれてるみたいだ。
橋本くんはうーん…と考えているみたい。
なんか、お父さんに無理矢理連れてこられた私にとったら申し訳ない話だよ(汗)
「あの、お父さんが勝手に決めた事ですから、部屋、見つけますし……」
「……」
「あ、でもお父さんには内緒……」
「分かったよ!」
私の言葉を遮るように橋本くんが言った。
橋本くんは私をジッと見ている。
ゴクン……と生唾を飲む。
「部屋、貸してあげるから」
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作者名:Vanilla | 作成日時:2014年5月27日 15時