Love you…xx (ページ8)

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story7 ページ8

｢俺の息子、橋本良亮だ。｣

微笑ましく、自慢げに話すおじさんに、私は愛想笑いを浮かべる。

｢おっと、やべぇな…｣

突然、お父さんがそう言った。
私はお父さんの方に振り返る。
お父さんは、腕につけた時計を見ていて、私の視線に気づくと、私の頭をポンッと撫でた。

｢まだ話したいことはあるだろうが、仕事に行ってくる｣
｢え、でも話し聞かないと…｣
｢じゃあ、ウチの娘頼んだよ｣

私の話なんか聞きもしないで、お父さんはさっさと仕事場に向かって行ってしまった。

残された私は、1人ポツーンと立ち尽くす。

｢立ち話もあれだし、中に入ろうか｣

気を使ってくれたおじさんが部屋の中に招いてくれたので、遠慮なくお邪魔することにした。

｢さて……と。｣

お茶を私に渡しながらおじさんがそう言った。

｢改めて。橋本良亮だ。仲良くしてやってくれ｣
｢は、はい…｣
｢と言っても一緒に暮らすんだからそんなこと言う必要無いか｣

ガハハ…と笑うおじさんの顔は、お父さんになんかよく似ている。
そんなおじさんを横に、彼ははぁ……とため息をついた。

｢俺からは特に話すことないんだよなぁ…｣

笑うだけ笑ったおじさんはそう呟くと、突然立ち上がった。