story47 ページ49
｢私のジュース…｣
ポツンと残されたペットボトルを見つめながら私はしょぼんとする。
ラスト、コップ一杯分だったのに…
｢私の〜〜〜(´；ω；｀)｣
｢うっさいなぁ。何言ってんだよ｣
｢みっくん にラスト一杯取られたぁ〜(´；ω；｀)｣
私が叫んでるのを聞いてやってきた良亮くんに説明する。
良亮くんは呆れたような顔で私を見た。
｢そんなことくらいでな泣くなよ( -"-)｣
｢だって楽しみにしてたんだもーーーん！｣
スプラウトを見終わったら飲もうと思って、帰ってきてから一滴も飲まずに我慢してたのに、あっさりと横取りされてしまった。
｢はぁ…ほら、俺のやるから｣
未だにうだうだしている私に、コップを差し出す良亮くん。
コップの中には、さっき無くなったジュースが。
｢でも飲みかけでしょ？｣
｢文句言うならあげない｣
……Σ(´□｀;)
｢……欲しいﾃﾞｽ…｣
｢じゃ、はい。どうぞ。｣
私は、良亮くんからジュースを受け取った。
ソファーに座って、ジュースをゴクリ…
｢おぉっ！美味しい！｣
良亮くんの飲みかけだけど…この際気にしないよ！
ずっと我慢してただけあって、格別な味がする。
｢……ったく。子どもだなお前は…｣
呆れたように笑いながら良亮くんはそう言っている。
そんな良亮くんを見ているかのように、良亮くんのケータイが着信した。
良亮くんは手に取り、着信ボタンを押す。
｢お、トッツー♡ん？うん。
は！？｣
ジュースを楽しむ私の横で、良亮くんの驚いた声が部屋に響いたのだった。
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作者名：Vanilla | 作成日時：2014年5月27日 15時
