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story42 ページ44
｢元気ないじゃん｣
午後。
特にやることもなく、家でフラリフラリしていたら、親友の波から、お茶でもしよう、とメールが来た。
暇だったので、即答でOKし、今に至る。
｢元気ないも何も…｣
｢同居してる彼と喧嘩でもした？｣
そう。
一応、男の人の家に居候してもらってることは、波にも伝えてあった。
けど。
それが、良亮くんの家だ。という事は伝えてない。
何せ、波は良亮くんのファンだから。
ずっと前から知ってたわけじゃない。
私が良亮くんと住み始めてから分かったことだ。
変に恨みを持たれても困るので、本当のことはまだ言えていない。
｢ケンカなんてしてないよ｣
｢そっかそっか(笑)｣
波はコーヒーを二つ、注文してくれた。
｢それで、その彼とはどうなの？進展あり！？｣
｢何の進展よ……｣
｢はぁ…相変わらず固い奴なのね｣
失礼なっΣ(´Д`；)
放っといてよ！！
別に固くも柔らかくもないよ、私は！
｢はっしーみたいに柔らかくないとダメよー？｣
｢はぁ？｣
スマホを取り出してうっとり画面を眺めている波に少し引いてしまう…
｢はっしーの歌声聞いたらその頭も少しは柔らかくなるんじゃない？｣
｢さっきから人の頭を固い固いと…｣
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作者名：Vanilla | 作成日時：2014年5月27日 15時
