story14 ページ16
━━━━ビピピッ
AM6時。
昨日セットしておいた時計が音を鳴らす。
「んーーーーっ」
私は目をこすりながら未だ鳴り続ける時計を止めた。
再びゴロンと寝転んで天井を見つめてみた。
「……全然違う…。」
やっぱり、自分家の天井とは全く違う。
本当に、ここに居候してるんだな…と現実を突きつけられてるような、そんな感覚。
昨日。
あの後、お父さんに電話してみると、既に私の荷物はこっちに送った…と言われた。
そういうことだけ行動が早いお父さんに関心してると、その荷物はすぐに届いた。
……ので。
その経緯を橋本くんに話したところ…
「……と言っても部屋、一つしかないけど」
「え?」
「リビング意外に部屋なんてないけど」
「いや、でも物置とかは……」
「ここに運び出せるほど、少なくないんだけど」
「…………………」
「だったらさ、一緒の部屋使えばいいじゃん」
「「簡単そうに言うなよ!(言わないでよ!)」」
隣で聞いてたみっくん が簡単そうにそう言ったので、橋本くんと私で大声を出した。
みっくん はせっかく出した意見をことごとく断られたので、ズーンとしょげてしまった。
「いいもん……すん……」
拗ねたみっくん を見ながら橋本くんはポソリ…。
「まぁ…この際仕方ねぇんかな…」
「え"!?」
「だって部屋がねぇんだもん。嫌ならそこで寝て。」
橋本くんが指さしたのは、ソファー。
確かにそこらに売ってるような安物のソファーでは無さそうだけども…
「……同じでお願いします……」
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作者名:Vanilla | 作成日時:2014年5月27日 15時