玖拾玖 ページ49
「おやすみなさい…」
寝る時、いつも無惨さんがいるのに……
変に避けてしまったせいで、無惨さんは居ない。
ゆっくり布団に入って目をつぶる。
……寝れない!
いつもは布団に入って直ぐに寝れるけど、今日は背中や腕が腫れててとてもじゃないけど寝れない。
「…寝たか…?」
とりあえず目をつぶって数分後、襖が開いて無惨さん入ってくる音がした。
目を開けようとしたけど、起きて、また無惨さんを避けるのは嫌だなと思い寝たフリを続行した。
***
「A。」
無惨さんの私を呼ぶ声は少し悲しそうだった。
「私の事が嫌いになったか…?」
そんな事は天地がひっくり返ってもないと、前に言ったハズなのに……。
「私は…手放す気などない。」
サラサラと頭撫でた後、無惨さんは部屋を出ていった。
「……っ……」
無惨さんが出て行ったのを確認してから胸の辺りを押さえる。
凄い心臓がうるさかった。
【手放す気などない】とか……
「……寝れない!寝れない!…余計に眠れない!!」
バタバタの足を動かして、興奮を鎮めようとするが無理だった。
「大変、大変、大変!!…どうしよ、どうしよ、無惨さんかっこよ過ぎるよ!!あれが限りなく完璧に近い生物なんだ!!きゃぁぁぁ!」
枕に顔を埋め、叫んだ。
それをたまたま無惨さんが聞いていて無惨さんは全身を押さえていた事は私は知らなかった。
***
「……一睡も出来ながっだ…。」
私はフラフラと立ち上がり襖を開ける。もちろん声もガラガラ。
理由は簡単。
無惨さんの魅力にボコボコにぶちのめされたのである。
「……A……お前……。」
心配そうに…少し引いてそうな無惨さんの顔が目の前に。
「あ゙…んんっ…………おはようございます」
「…無理するな。」
「ありがとうございま好きです。」
「…え」
「ん?」
「「…」」
一睡もしていないせいか、気持ちが荒ぶっている気がする。
「…A、病院に行こうか。」
「えぇ、やはりそうですよね。この頃私は頭が…精神が…おかしいのかも知れません。」
「…それに着替えないのか?服に。」
「…。あ、」
私は急いで部屋に戻った。
「鳴女さんっ、鳴女さんっ」
小さな声で呼んでも鳴女さんが来てくれた。
「A様、お身体の方は…」
「大丈夫っ!!」
その反応を見て余計に鳴女さんの表情が強ばった。
「…昨夜…A様の叫び声が聞こえました。」
「えっ……」
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秋栄 - 李由華さん» おぉぉぉ!ありがとうございます!!続編は明日の0時ぐらいには出せればなと思っております!!深夜12時ぐらいにここに来ていただけたら、多分続編行けるはずです!!しっかりと期限までに出来るように努めてまいります!コメントありがとうございました! (2020年5月3日 13時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
李由華 - 続編制作頑張ってください! (2020年5月2日 21時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - 鬼小夜千夢さん» アニメOPでも、少ししか映らないのにカッコ良さは際立って…もう無惨様は美しくカッコイイですよね!この作品でそう思っていただけたのなら光栄です! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - ひろかさん» 鳴女ちゃん本当に可愛いですよねっ(*´▽`*)私も大好きなんです! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
鬼小夜千夢 - 無、無惨様!死にそうなぐらいかっこいいし……あぁもう死にそう(//∇//) (2020年4月29日 17時) (レス) id: 998332dba8 (このIDを非表示/違反報告)
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