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捌拾陸 ページ36

黒死牟side




陽の光が射し込むことない暗い部屋で私は正座をする。


【ギューっだ!!捕まえた!】




あの程度簡単に止められたはず。
たが……まさかAが下を通ってくるとは本当に予想外だった。


「…」


なんだ。背後を取られた時のあの…心のざわめきは。


……あぁ。まだ私は……

嫌でも思い出す弟の才。




目をつぶり、心を無にする。




【黒死牟さんっ!】


やめてくれ。私の心の中にAが居ればあの御方の機嫌が悪くなる。




「黒死牟殿っ。」

明るい声が聞こえてゆっくり振り返る。



「…童磨か。何の用だ。」

「Aちゃんについてだよ〜。」

ニコニコ笑う童磨を見て、ゆっくり刀を持つと


「いやいや、黒死牟殿!戦いに来たんじゃないよ。」

「……では帰れ。」

「いやいや……Aちゃんさ、なんか鬼狩りと接触してるみたいなんだよね。」

「……なんだと。」

「Aちゃんってさ表情に出やすいから、すぐに分かっちゃったんだよね〜。」


童磨はニコニコしながら言う。



「……あの御方は何と…」

「それがさ、あの御方はAちゃんに大層ご執心で、信じて貰えないんだよね。言ったら頭半分吹っ飛んじゃった。」

「…信じないと……?」

あの御方は疑い深い御方なのに。



「まぁ、でも、鬼狩りと接触してたらさ、俺達とあんなに楽しそうに話せないよね〜。……うーん……やっぱり俺の勘違いなのかなぁ…??」


確かに昨日も鬼達と楽しそうに話していた。
演技とは思えない。


「……例えAが鬼狩りと繋がっていたとしても、我々に敗北などない。」

「さすが黒死牟殿!例えAちゃんが鬼狩り共の盾になっても動揺せずに斬ってくれそうで安心した!Aちゃんは俺がありがたく食べる事に…」

「……」

「冗談、冗談!黒死牟殿そんなに怒らないで」


「…Aはあの御方の物だ。」


「黒死牟殿はAちゃん喰いたいって一度も思わなかった?」


「……。」

「あー、分かった!帰るよ。」



童磨はすぐに消えた。




……喰いたいと何度思った事か。




「……なぜ…」


Aは無惨様のものなのだろうか。





なぜ私の腕の中ではなくあの御方の中なのだろう。

なぜ、あの御方なのだろう。



……



「…考えてはダメだ。」

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秋栄 - 李由華さん» おぉぉぉ!ありがとうございます!!続編は明日の0時ぐらいには出せればなと思っております!!深夜12時ぐらいにここに来ていただけたら、多分続編行けるはずです!!しっかりと期限までに出来るように努めてまいります!コメントありがとうございました! (2020年5月3日 13時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
李由華 - 続編制作頑張ってください! (2020年5月2日 21時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - 鬼小夜千夢さん» アニメOPでも、少ししか映らないのにカッコ良さは際立って…もう無惨様は美しくカッコイイですよね!この作品でそう思っていただけたのなら光栄です! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - ひろかさん» 鳴女ちゃん本当に可愛いですよねっ(*´▽`*)私も大好きなんです! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
鬼小夜千夢 - 無、無惨様!死にそうなぐらいかっこいいし……あぁもう死にそう(//∇//) (2020年4月29日 17時) (レス) id: 998332dba8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋栄 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年3月28日 23時

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