叫び(シェアハウス) 4 (ページ6)

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届いて！ページ6

智side

虎さんの病院に着いてから…手術をし…成功かと思いきや…心肺停止。

智「翔君！翔君！」
シ「翔、翔！」

虎「皆さん、離れて！…ショック！」

…ﾋﾟｰ、ガタンっ…

虎「チャージ！」

動かない心臓。
虎さんの指示。
心電図の音…。

父「翔！」
龍「どんな感じ？」

智「心臓マッサージを永遠続けてます。」

父「何分だ！」
虎「あと少しで、5分です！」
父「…かかりすぎだ…」
虎「挿管します！」

ｿｳｶﾝ…

龍「しっかりしろ！あんた、リーダーだろ？」

ﾘｰﾀﾞｰ?

和「翔ちゃん…逝かないでよ…」
雅「逝っちゃやだよ」
シ「戻ってきてよ…」
潤「もう、ダメなのかな…」

ﾀﾞﾒ?

マ「あの、翔さんが。死ぬわけない！」
モ「絶対に死なない！」

死？

父「智君…ちょっとおいで、」

…ガラガラ…ﾋﾟｼｬﾝ

父「智君。翔が頼れるのは君しか居ないらしいんだ。俺にも頼ってくれないあの馬鹿は…君に出会って少し変わった。」

「ｶﾜｯﾀ?」

父「智君…少し休もうか。翔は、君を残していったりしないよ。多分、母さん達が無理矢理でも…こっちに還してくるよ」

「寝たくない…翔君…」

父「大丈夫。大丈夫。落ち着いて。」

「俺がもっと早く気付いてれば、俺がもっと…」

父「自分責めてもどうもならん。今は、翔が回復するのを待とう」

翔君のお父さんに諭されて…落ち着きを取り戻した俺。
部屋に戻れば、まだ懸命に命を繋ぎとめてる虎くん。

翔君…還っておいで。
皆、待ってるよ。

「皆、呼びかけよう。大きな声で…未だに戻って来ない馬鹿を…呼び戻そう。」

和「くふふ。馬鹿って」
シ「そうですね」

「翔、翔！」
シ「戻って来い！翔！」
和/雅「翔ちゃん！」
潤「翔君！」
マサイ/モトキ「翔さん！」

龍/父「翔！」

どのくらい呼んだかな…翔くんの目から涙が流れ落ち…規則正しい…音が鳴りだした。

虎「ふぅー。翔さん…よく頑張った」

その日は起きなかった。
次の日も、その次の日も…起きなかった。
翔君が起きたのは…1週間後。
俺だけ仕事が無い…
いつもの様に翔くんの傍でスマホ弄ってたら…
微かにだけど「…ん」って聞こえた。
酸素マスク状態だから…聞き取りにくいけど…

翔「…くん」
「…起きたっ？」

泣くな、堪えろ…

翔「…しくん」
「んっ、んっ…なっに？」
翔「…いて…る？」
「泣いてないよ」

あ、そうだ。虎くんに教えなきゃ

虎くん…起きたよ。

メールを打って数秒すっ飛んできたw

虎「翔！」

翔「こ、た」