犯罪者 ページ46
翔side
「犯罪者」その言葉が頭を過った
俺の呼び掛けに応えない。なぁ、嘘だろ？
あ、虎に連絡…
「虎。俺、人殺めたかも…〇〇まで来てくれ」
虎「は？直ぐ行く！」
虎は、言葉通り直ぐに来た。
そして、〇の処置にかかった
虎「脈もある…気絶かな？大丈夫だろうけど、俺の病院に運ぶか…」
「生きてる？」
虎「生きてる」
「俺…俺」
虎「翔さん…何があったんだよ。
ここまでした事ねぇじゃん」
「分からない…分からないんだ」
俺は、訳が分からなくなっていた…
虎は、俺と〇を抱え、車に乗り込み、病院へと急いだ
着いた病院には、父さんが居た
父さんは、俺を殴った。
父「分からないって何だ？お前、〇にこんな事して」
虎「親父さん。翔の精神も危うい」
父「あ、あぁ…そうだったな」
虎「翔さん。少し寝ようか」
「俺がやったんだ…俺が〇を殺したんだ…変な感情を消したくて…自分偽ってたら…俺がやったんだ！俺が〇を殺したんだ！」
虎「翔さん！落ち着いて！」
父「俺が代わろう」
虎「お願いします」
父さんは、俺を抱きしめ、落ち着かせた
そして、優しい声で俺に聞いた。
父「変な感情って何？何があったの？」
「ニノに漢字の読み方を教えたんだ…
教えたら教えたで…俺以外で話が盛り上がってさ…
なんか、除け者感を覚えて、外に出たんだ」
父「除け者か…翔は、教えた後も…皆と話したかったんだよな？
話したかったのに、4人で盛り上がって…会話に参加できなかったんだよな」
「話したって、内容分かんねぇけど…なんか嫌だった。
俺が外に出ても気付かない程盛り上がってた」
父「翔…明日仕事？」
「ううん。休み」
父「家に帰っておいで。明日、のんびりしよ？」
「でも…」
父「帰る時は、俺達が送っていく。少し、話したい事もあるからね」
父は、優しい声のままだ。
話したい事って何だろう
〇は、大丈夫かな…
考えてたんだけど…ウトウトしてきちゃって…
「んぅ…ふわぁ〜…」
父「眠いか？」
「うん」
父「寝ても良いぞ」
「〇は？」
父「大丈夫だって」
「そっか」
父「おやすみ、翔。」
「うん…」
〇は、無事らしい…謝らなきゃな
手加減できなくてごめん
いきなり襲いかかってごめん
お前の仲間達に怪我させてごめん
謝りたい事沢山あるよ…
夢の中で沢山謝った。
俺が目を覚ますと…ガキの頃見てた天井だった
あれ？ここ…実家？
「誰が運んだんだ？」
弟「兄さん！起きた？」
「あれ？お前、なんでここに」
弟「寄っただけ〜」
「あ、そう」
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年1月5日 13時
