幽霊少女と友情物語 (ページ8)

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予兆ページ8

～みなみside～

5月のある日……
「うぅ……」
ﾐ「？みなみ、何かあった？」
「ん……？」
目の前には、ミレイがいた。超ドアップで。
「近いっ！！！」ﾊﾞｼｯ
ついつい平手打ちをしてしまった…。
ﾐ「何もそんな叩くこと……あら？」
ミレイは、机の上に広げたノートを見つめる。どうかしたのか。
ﾐ「ちょっとみなみ！何やってんの！？」
「あはは…(苦笑)」
そのノートには、いろんな少女が描かれている。私がやったのだ。宿題を放棄して。
ﾐ「今すぐ消ーす！早くしないと破るよ！」
「！！？」
思わず動揺してしまった。初めて会った時、物静かでほとんど何も言わなかったミレイが、『紙を破る』とか…。一ヶ月の内に、心を開いてくれたんだ…。
ﾐ「……みなみ？聞いてるの？」
「え！？あっゴメン！今すぐ消す！」
ﾐ「………ふふっ。変わらないな…」
ミレイの言葉の意味は、あまりよくわからなかった。

その夜。
ミレイは居なかった。どこに行ったんだろう……。