幽霊にも、色々ある。 ページ5
〜みなみside〜
「入ったら?」
ミ「すみません…」
玄関の扉の前で立っている(浮いているとも言う)ミレイを、部屋の中へ案内する。彼女の話を聞くために。
水色と白で統一された自室。目の前には、幽霊少女のミレイが座っている。
ミ「……………………」
「……………………?」
いつまで経っても話が始まらない。
こういう時は、生前の名前から聞いた方がいいだろう。
「ミレイ、生前の名前は覚えてる?」
ミ「はい…『ヤマシロ レイ』です」
「どういう字を書くの?」
ミ「えっと……」
ミレイは、目の前にたまたまあった白い紙に、文字を書き始めた。そこには
『山城 零』
と、書いてあった。どこか珍しい気が一瞬した。女子の名前で、『零』の字が使われてるのは初めてみたからだ。
ミ「…こういう名前なんですけど…」
「珍しい…」
ミ「?」
「いや、何でもない」
つい本音が出てしまった。でもミレイは気にしていないようだったから、結果オーライと言ったところか。
「…で、あなた死んで幽霊になったんでしょ?」
ミ「……はい……」
「何か事情があったの?」
ミ「実は………」
ミレイは、幽霊になったわけを話してくれた。話を簡単にまとめると、
・生前、友達はいなかった。
・影のような存在だった。
・昨年の轢き逃げ事故。被害者は山城零
・そして、学校内に住み着いていたら弓野みなみと出会った。
………ということらしい。
幽霊にも、色々あるもんだ。
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作者名:MARIE | 作成日時:2019年8月16日 17時